海洋学部海洋生物学科が、3月1日に愛知県・名古屋港ポートビルでシンポジウム「海をつなぐ知と魅せる力:大学×水族館の協働が拓く未来」を開催しました。大学をはじめとする高等教育機関と水族館は、連携して研究成果を創出して社会に還元する役割を担っています。本シンポジウムは、本学科の教員と名古屋港水族館をはじめとした全国の水族館との共同研究事例を紹介し、それぞれの取り組みへの理解を深めるとともに、海洋生物学への関心を高めてもらうことを目的に開きました。

当日は、高校生やその保護者、本学科の学生や卒業生、水族館関係者ら約110名が来場しました。まず、2008年度に本学海洋学部を卒業し、現在は名古屋港水族館で飼育員として勤務する大友航さんが登壇し、「名古屋港水族館の“ウラの顔”」をテーマに講演。「一般的にレジャー施設というイメージを持たれる水族館ですが、大学などの教育機関と連携し、生物の謎を次々に解明しています。その知見は生態の理解にとどまらず、野生生物の保全にも役立てられています」と語りました。さらに、水族館では学生の教育や資格取得の支援も行い、若手人材の育成にも力を注いでいることを紹介しました。
続いて、海洋生物学科の4名の教員が登壇し、シャチやカツオ、クラゲの生態、深海に生息するサメ科のラブカの飼育に向けた研究などについて発表しました※。当日は高校生の参加も多かったことから、自身が研究者を志したきっかけや自然科学分野に興味を持った経緯についても語りかける場面が見られました。最後には登壇者によるパネルディスカッションを実施し、参加者からの質問にも一つひとつ丁寧に答えました。
※当日の講演者とテーマ
大友航氏(名古屋みなと振興財団名古屋港水族館・海洋学部水産学科08年度卒)
「名古屋港水族館の“ウラの顔”」
大泉宏教授(海洋学部海洋生物学科)
「シャチの家族の物語:知床のシャチ長期観察で見えてきたこと」
藤岡紘准教授(海洋学部海洋生物学科)
「カツオの卵が教えてくれる未来の海:ふ化と水温のひみつ」
西川淳教授(海洋学部海洋生物学科)
「水族館との共同研究で明らかになりつつある新たなクラゲの世界」
堀江琢准教授(海洋学部海洋生物学科)
「ラブカの飼育を目指して ~胎仔の運動観察~」





