ひらめき☆ときめきサイエンス「海の不思議にふれる~望星丸は海の上の実験室~」を実施しました

2019年08月09日

海洋学部では7月28日に、静岡市清水区の鉄道岸壁を発着点に、駿河湾内で東海大学の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174トン)を用いて、中高生を対象とした「海の不思議にふれる~望星丸は海の上の実験室~」を開催しました。独立行政法人日本学術振興会が募集したプログラム「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」(代表者=本学部海洋地球科学科・轡田邦夫教授)の採択を受けて実施したもの。大学で活躍する第一線の研究者やその研究成果を体感することで、科学の面白さを感じ、学術と日常生活とのかかわりについて深く理解してもらうことを目的としています。

当日は、静岡県内以外にも、福島や愛知、茨城など全国各地から45名の中高生とその同伴者25名が参加しました。岸壁を出発する際には参加者全員が甲板に整列し、港からの見送りに対応する「登舷礼」を実施。駿河湾内を航行しながら行った開講式後の講義では、轡田教授がプログラムの概要の紹介や実習内容の解説をしました。その後、航海士と海洋学部航海工学科航海学専攻の練習学生が案内役となり、操舵室や機関室の構造、緊急時の対応などの説明を受けた後、後部甲板において「稚魚ネット」を用いたプランクトン採集を見学しました。

午後には、「海の生き物をみる」「海の見え方を調べる」「海の流れのしくみを知る」と題した3つのテーマで実習を体験。採取したプランクトンの特性の解説を受けながら大画面で観察する体験、赤、青、白の円盤を海に沈めてどの深度まで見えるかの実体験を通して透明度を観測するとともに、海水中における色の特性を実感、地球規模の深層海流のしくみを簡単なモデル水槽で再現する実験など、さまざまな参加型プログラムを通して参加者が海への理解を深めました。また、「海水の性質を知る」をテーマにした実習では、「CTD(Conductivity Temperature Depth)」を用いた1000mの深度までの水温・塩分観測と同時に、異なる深度(1000m、500m、10m)で採取した海水を参加者自身が体感したほか、CTDとともに沈めた発砲スチロール製容器が水深1000mの水圧でどのように変化するかを観察する実験もしました。最後に、海底から採取した泥の観察も行いました。参加した高校生からは、「海洋学部の先生方に教えてもらう海の知識はどれも興味深く、以前より、一層海の中の環境について興味が湧きました。もっと専門的なことを海洋学部で勉強してみたくなりました」といった感想が聞かれました。

岸壁に到着した後、船内で行われた修了式には山田清志学長が駆け付け、生徒全員に「未来博士号」が授与されました。山田学長は、「今日一日学んだ知識と経験を生かし、将来はぜひ東海大に進学して本物の博士号の取得を目指してください」と生徒たちに語りかけました。

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