海洋学部がシーフードショーにブースを出展しました

2019年08月27日

海洋学部では、8月21日から23日まで東京ビッグサイトで開催された「第21回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」(主催:一般社団法人大日本水産会)にブースを出展しました。日本国内をはじめ世界各国の水産商材と水産関連技術を紹介し、商談や情報交換の場を提供することで、水産・水産食品業界の発展に寄与しようと毎年開催されている国内最大のシーフードショーです。今年は3日間で延べ3万3572名が来場しました。

本学部のブースでは、水産学科食品科学専攻の食品製造学実習で製造し、企業と連携して商品化した「燻製黒はんぺん」や「静岡おでんカレー」「ぎゅっツナ」(まぐろ肉100%のハム状食材)、学生が調味・製造からパッケージデザインまでを手掛けた「缶詰」を展示しました。期間中は本専攻の学生が説明を担当し、来場者からの質問に答えたほか、「燻製黒はんぺん」の試食も実施しました。さらに、産学連携で開発を進めている熱中症対策に有効な「塩カツオ」を使った飴の試食とアンケートも実施。商品化に向けて来場者の意見を集めました。

最終日には本学の教員らによる「サクラエビについて」と題したセミナーを実施。企業や行政の関係者や学生ら約40名が来場する中、まず海洋学部卒業生で静岡県サクラエビ漁業組合組合長の實石正則氏が登壇し、「サクラエビ漁の実態について」をテーマに由比漁港から出港する漁の様子について動画を使って紹介。台湾産のサクラエビとの差別化を図るために素手で触らず、採れたてをすぐに冷凍するなど厳格な鮮度管理を行っていることなどを説明しました。また、サクラエビが記録的な不漁に見舞われていることにも触れ、「資源が回復すれば問題は解決するが、海洋学部や静岡県の力を借りて早い段階で資源回復に取り組みたい。"獲りすぎで数が減った"とも言われるが、我々漁師の視点では、海に出ている経験から見て環境が変化しているのは明らか。そのような中でも我慢して操業しており、ぜひ多くの方に見守ってもらいたい」と訴えました。

続いて、前海洋学部水産学科生物生産学専攻教授(現・非常勤講師)で、「『森は海の恋人』水の循環研究会」の鈴木伸洋委員長が「サクラエビ資源を増やすためには今、何をするべきか」をテーマに講演。サクラエビの生態や駿河湾で獲れる理由などを解説するとともに、近年の漁獲量減少について触れ、「資源を回復させる獲り方への改革が必要であり、子どもを増やして資源を増やさなくてはならない。漁業法が改正され、獲ったもの勝ちである現行のオリンピック方式から、国が漁獲量を指定するTAC方式となり、適正な漁業管理が行われることになるが、関係者が叡智を出し合って今後のことを考えていかなくてはならない」と指摘しました。

また、海洋学部水産学科食品科学専攻の平塚聖一教授は、「サクラエビの利用加工について」をテーマに、加工品の種類と製造方法、貯蔵中の成分変化、生化学マーカーによる駿河湾産と台湾産の産地判別といった最新の研究成果を紹介。「産地はエサ由来の脂肪酸組成をマーカーとすることで判断できます。さらに精度を高めていきたい」と展望を語りました。

最後に、登壇者と会場を交えて質疑応答も実施。サクラエビ漁の現状や環境問題との関連性、漁獲高に対する行政の関与など幅広い話題について、熱心な議論が交わされました。

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