駿河湾で新種の深海魚「スルガノオニビ」を発見しました

2019年11月23日

大学院生物科学研究科博士課程3年次生の村﨑謙太さん(指導教員=海洋学部水産学科生物生産学専攻・福井篤教授)らの研究グループが、駿河湾の深海からクサウオ科の新種を発見、「スルガノオニビParaliparis hokuto」と命名し、10月29日に日本魚類学会発行の学会誌『Ichthyological Research』のオンライン版に掲載されました。

同研究グループは2014年から16年にかけて、本学所有の小型舟艇「北斗」を用いて深海魚調査を実施し、駿河湾の水深1,432~1,562mから2個体のクサウオ科魚類を採集しました。これら2個体は、歯の列数や胸鰭の骨格形態などが、これまでに知られている他種とは異なることから新種であると判明しました。新種の「スルガノオニビ」という標準和名は、丸みをおびた頭部と細長い尾部、青白い体色などが、日本古来の怪談話に登場する火の玉「鬼火」に似ていることから命名されました。また、種小名の「hokuto」は、深海魚調査を行った小型舟艇「北斗」に由来しています。同研究グループはこれまでにも、スルガビクニン(2017年)、オナガインキウオ(2018年)およびミツバインキウオ(2019年)の3新種を駿河湾で発見しています。

村﨑さんは、「大学院では日本周辺に生息するクサウオ科魚類について調査・研究を行い、計4種の新種を発見しました。スルガノオニビは先に新種として発表した3種よりも早い時期に採集していましたが、既知のクサウオ科魚類と形状がよく似ていて、新種であると断定するのに時間がかかりました。この度、無事に論文をまとめることができてほっとしています」とコメント。また、これまでの研究を振り返り、「大学院に進学したばかりの頃は、論文の書き方すらもわかりませんでした。福井先生をはじめ多くの方々に支えられて、これまでの成果を挙げることができました」と語りました。

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