海洋学部の学生と教職員が大型旅客船海難救助訓練に要救助者役として参加しました

海洋学部の学生と教職員が1月14日、清水港と土肥港を往復する駿河湾フェリー「富士」(総トン数=約1554トン)で行われた大型旅客船海難救助訓練に要救助者役として参加しました。大型クルーズ船における海難事故発生時の乗客乗員の避難や救助に備え清水海上保安部などが実施したもので、官民が相互に協力する体制を確立するとともに、対応能力や救助技術の向上を図ることを目的としています。当日は静岡県警察本部や静岡市消防局、日本赤十字社静岡県支部などの職員のほか、自治体や港湾関係・運航関係の企業なども参加。海洋学部からは航海工学科航海学専攻の2、3年次生30名と海洋学部ライフセービングクラブLOCOのメンバーなど12名、教職員4名が協力しました。

今回の訓練は、「富士」が清水港に向けて駿河湾を航行中に船内から出火した想定で行われました。清水港を出港後、船上で訓練の概要や注意事項について説明を受けた後、訓練開始まで船内を自由に見学。訓練海域に到着後に「エンジンルームから出火した」との放送が入ると、学生たちは乗組員の指示で後部甲板へと移動しました。その後は海上保安庁特殊救難隊によるトリアージを受け、ヘリコプターで負傷者をつり上げて救助する様子も見学。「パラシュート火災信号」(避難信号)を用いた訓練を体験したほか、膨張式救命いかだの使用方法の説明を受けて実際に膨張させて乗船し、落水者救助訓練も間近で見学しました。終了後は船内で海上保安官からAEDの講習も受けました。

参加した教員は、「大規模な海難救助訓練を目の前で見学するだけではなく、要救助者として体験参加する機会はないので、学生たちには非常に貴重な体験をさせていただくことができました」と感想を話していました。

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