「シロウオの観察会」を開催しました

海洋学部では2月22日に清水キャンパスで、「~静岡市・東海大学連携事業~シロウオの観察会」を開催しました。本学と静岡市が包括連携協定に基づいて毎年実施しているもので、地元の豊かな自然環境への理解を深め、環境保全の意識・関心を高めることが目的。当日は、市内の小中学生と保護者合わせて35名が参加しました。また、新型コロナウイルスへの対策として、使用器具を消毒し、全員マスク着用での開催となりました。

はじめに、本学部水産学科生物生産学専攻の秋山信彦学部長が「透明な生き物」について講義。魚やカニ、貝などの仔魚や幼生期の写真をプロジェクターに映しながら、体が透明である原理はいまだに解明されていないことや、仔魚や幼生期に透明であっても成長すると体色が出ることを説明しました。続いて同専攻の松浦弘行准教授が「プランクトンってどんな生き物?」と題して解説。「プランクトンは小さな生き物と思われていますが、大きさが1m以上あるエチゼンクラゲもプランクトンですよ」と説明し、ダイバーとエチゼンクラゲが写っている写真を紹介すると参加者から驚きの声が上がりました。その後は学生もサポート役として加わり、参加者がチリメンジャコの中に混ざっているタコやイカ、エビ、カニなどシラス以外の生き物(チリメンモンスター)を探すゲームに挑戦。駿河湾産と瀬戸内海播磨灘産のチリメンモンスターの違いを体験しました。最後に秋山学部長が、「シロウオ」について生態や繁殖行動などを写真で紹介しながら講義。「川の環境を守らなければ、数少ないシロウオの遡上を身近に観察できる政令指定都市の自然を失うことになります。皆さんもできることから取り組んでいきましょう」と締めくくりました。

あいにくの雨で庵原川での観察は中止になりましたが、学生が事前に採集していたシロウオや秋山研究室で飼育中の透明なアユの稚魚、ヒラメの仔魚、マダコ幼生を観察した参加者たちは、「機会があればぜひ本当に川を遡上しているシロウオを観察したい」とコメント。庵原川での安全な観察ポイントや注意点、採取した生物を飼育できるかなど、秋山学部長らに熱心に質問していました。

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