東海大学総合医学研究所が第14回研修会を実施しました

2018年12月06日

東海大学総合医学研究所では12月1日、2日に「いこいの村あしがら」(神奈川県大井町)で、第14回研修会を実施しました。本研究所は、本学医科学先端研究の中核拠点として、「ゲノム」「再生医療」「創薬」における基礎・応用研究を一体化させたトタンスレーショナルリサーチを推進しています。この研修会は、研究成果の学内外への広報や若手研究者の育成、医科学分野に関連した他の学部や研究機関との連携を促進するため、毎年開いているものです。ここ数年は伊勢原キャンパスで1日のみの開催となっていましたが、研究所員らの強い希望により1泊2日の研修会を再開。基調講演や一般講演を行い、医学部をはじめ工学部や理学部の教員、大学院生ら約70名が参加しました。

開会にあたり、本研究所の安藤潔所長(医学部医学科内科学系血液・腫瘍内科学教授)が登壇。「多くの研究者から宿泊研修の希望が出されたことをうれしく思っています。それぞれの研究について腰を据えて意見を交わすことは、新たな視点に気づくとともに、研究者同士のコラボレーションやネットワークの構築につながります。特に若い研究者は積極的にディスカッションし、実りある研修会にしてください」とあいさつしました。

特別講演では、木村穣教授(医学部医学科基礎医学系分子生命科学)が、「総合医学研究所の過去・現在・未来」と題してレクチャー。1980年に開設した本研究所の理念や積極的な大型研究費の獲得による研究の活性化、数多くの成果などを紹介し、「総合医学研究所は伊勢原キャンパスにおける医学研究を主導する研究組織であり、医学研究を支える砦です。人工知能の発展により医学・医療が大きな変革の時期を迎えている今こそ、研究者同士が領域をこえて協力し合い、力を結集して、真に人々のために役立つ研究を進めてほしい」と語りました。2日間にわたって実施した一般講演では10名が研究成果を発表。各テーマについて活発な質疑応答や意見交換を行いました。

なお、当日の講演者とテーマは以下のとおりです。
【特別講演】
◇木村 穣(医学部医学科基礎医学系分子生命科学 教授)
 「総合医学研究所の過去・現在・未来」

【研究発表】(※発表順)
◇小野鈴花(大学院医学研究科 先端医科学専攻 博士課程) 
 「ALS2機能喪失に起因するALS発症メカニズムの解明」
◇酒井大輔(総合医学研究所/医学部医学科外科学系整形外科学 准教授)
 「脊椎疾患研究における多面的アプローチ」
◇細川裕之(医学部医学科基礎医学系生体防御学 講師)
 「Bcl11b sets pro-T cell fate by site-specific co-factor recruitment and by repressing Id2 and Zbtb16」
◇関根佳織(総合医学研究所/医学部医学科基礎医学系生体構造機能学 講師)
 「重症心不全に対する細胞シート移植による再生環境細胞治療の確立」
◇渡邊孝明(医学部医学科基礎医学系分子生命科学 講師)
 「microRNA生合成因子DGCR8のゲノム安定性維持に関わる新たな機能」
◇青木琢也(医学部医学科内科学系呼吸器内科学 准教授)
 「環境有害物質BTEXの肥満および閉塞性睡眠時無呼吸における体内産生の検討」
◇渡邊伸央(医学部医学科外科学系救命救急医学 助教)
 「敗血症と尿路感染症のゲノム診断」
◇永田栄一郎(総合医学研究所/医学部医学科内科学系神経内科学 教授)
 「生体内におけるイノシトール・ポリリン酸の役割」
◇住吉秀明(マトリックス医学生物学センター/医学部医学科基盤診療学系再生医療学 講師)
 「ミズクラゲコラーゲンを応用した自己再生型人工皮膚の開発」
◇浅原孝之(総合医学研究所/医学部医学科基盤診療学系再生医療科学 教授)
 「再生アソシエイト細胞による臓器再生環境治療の開発」

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