医学部付属病院が「神奈川県ドクターヘリ見学会」を開催しました

医学部付属病院では8月7日と14日、20日に伊勢原キャンパスで、主に神奈川県内の小中学生、高校生を対象とした「神奈川県ドクターヘリ見学会」を開催しました。ドクターヘリに関する理解を深めてもらい、救命救急医療のさらなる円滑化を図ることを目的として実施したものです。3日間で、児童・生徒56と保護者ら計104名が参加しました。

ドクターヘリは、救急医療に必要な機材を装備し、専門の医師と看護師が搭乗するヘリコプターです。消防機関の要請により現場に急行して傷病者に緊急処置を施し、医療機関に搬送します。本病院は1999年に日本で初めてドクターヘリ事業を試行し、2002年7月から「神奈川県ドクターヘリ事業」の実施主体として本格的な運営を開始。14年8月以降は、広域連携により山梨県全域と静岡県静岡市以東の21市町にも出動対象地域を広げています。

見学会では、はじめに高度救命救急センターの福嶋友一医師(医学部医学科外科学系救命救急医学助教)が、「ドクターヘリ~空飛ぶER~」をテーマに、ドクターヘリの役割や本病院での搬送実績などについて説明。消防機関やコミュニケーションスペシャリスト(飛行に関する調整、管理、医療情報の伝達などを行うスタッフ)らとの協力体制についても紹介しました。続いて本センターの峯山幸子看護師(14日と20日は岡山隆史看護師)が、「フライトナースのお仕事」と題して、一日の業務の流れや医師との連携などについて説明。子どもたちからは、フライトドクター、フライトナースを目指した理由や、やりがいなど多くの質問が出されました。その後、参加者はドクターヘリの発着場に移動し、福嶋医師、峯山看護師をはじめ、ヘリの操縦や保守管理を請け負っている朝日航洋株式会社の操縦士、整備士らの説明を受けながら機体を見学しました。

子どもたちは、「いろいろな人の力が集まって多くの命が助かるのだとわかりました」「フライトドクターもフライトナースも、大変だけれどやりがいのある仕事だと思いました」と感想を話していました。また保護者からは、「わかりやすく丁寧な説明で、子どもも真剣に聞いていました。貴重な経験をさせていただき感謝しています」「医師も看護師も、情熱を持って日々努力をされていることに感銘を受けました」といった声が聞かれました。

福嶋医師は、「ドクターヘリが運航できるのは、住民の皆さんの理解と協力のおかげです。ドクターヘリの役割や活動についてより多くの方に知っていただく機会として、今後も見学会を継続していきたいと思います」とコメント。峯山看護師は、「この見学会をきっかけに、子どもたちがフライトドクターやフライトナースを目指してくればうれしい」と話していました。

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