東海大学看護研究会が「第9回学術集会」を開催しました

東海大学看護研究会が9月23日に伊勢原キャンパスで、「第9回学術集会」を開催しました。本研究会は、学校法人東海大学の看護教育機関である健康科学部(2018年度から医学部)看護学科、医療技術短期大学と、卒業生の多くが勤務する医学部付属4病院(付属病院、東京病院、大磯病院、八王子病院)の教員や看護職者が、連携の促進と学園全体の看護の質向上を図るために創設。2016年度からは看護師キャリア支援センターの教職員も加わり、毎年学術集会を開いています。今回は付属大磯病院看護部が事務局を務め、「超高齢社会に向けた看護の挑戦~『その人らしく生きる』を地域で支える~」をテーマに研究発表や基調講演、シンポジウムを実施。伊勢原校舎・付属病院本部の飯田政弘本部長や内田晴久副学長(企画調整担当)、医療短大の灰田宗孝特任教授(学長付)、医療短大学長で健康科学部長の沓澤智子教授ら多数を来賓に迎え、同研究会の会員や近隣の医療機関の看護師ら370名が参加しました。

はじめに、大会長を務めた大磯病院の長野広敬看護部長が、「サブテーマである”『その人らしく生きる』を地域で支える”ために必要な地域包括ケアシステムにおける看護のあり方について、学び、考える機会にしたいと思います。有意義な一日になるようご協力をお願いします」と挨拶。来賓を代表して登壇した飯田本部長は、「現在、医療現場においてはキュアよりもケアが求められており、その中心的な役割を果たすのが看護職の皆さんです。活発な意見交換を期待しています」と語りました。

前半は研究会会員が、口演で6テーマ、示説(ポスター)で4テーマについて研究成果を発表し、活発な質疑応答や意見交換を行いました。休憩をはさんで、公益社団法人日本看護協会の福井トシ子会長が、「2025年に向けた看護の挑戦『看護の将来ビジョン』~いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護~」と題して基調講演。同協会が目指す全世代型の地域包括ケアシステムや新たなケア環境を創造するための事業などについて説明し、「人々が生涯を通じて切れ目のないケアを受けられるよう、看護協会は、あらゆる看護師が連携して十分に役割を果たすための取り組みを進めていきます」と結びました。

「その人らしい生活を看護がどう支えるか―地域包括ケアシステム構築への貢献―」と題したシンポジウムでは、鎌倉リハビリテーション聖テレジア病院の佐藤秀之氏、青葉福祉保健センターの長浜由加氏、横浜総合病院の乙坂佳代氏、茨城県立中央病院の角田直枝氏がシンポジストとして登壇。医学部看護学科の岡部明子教授と大磯病院の関光子看護師長を座長に、ケアマネジャー、行政機関の保健師、病院退院支援部門の看護師、看護管理者の立場から、地域包括ケアシステムにおける多職種連携や地域連携の先進的な事例、課題、看護職への期待などについて語り、来場者も交えて活発に意見を交わしました。

最後に、来年度の学術集会で事務局を担当する医学部副学部長で看護学科長の城生弘美教授が、「地域包括ケアシステムにおける看護の役割や可能性について、さまざまな視点から考えを深めることができました。来年度も充実した会になるようご協力をお願いします」と閉会の言葉を述べました。

学術集会1_341.jpg

学術集会2_341.jpg

学術集会3_341.jpg

学術集会4_341.jpg

学術集会5_341.jpg

学術集会6_341.jpg