ロシア「クラコフ名称産科・婦人科・新生児科科学センター」の医師らが医学部付属病院を視察しました

ロシア「クラコフ名称産科・婦人科・新生児科科学センター」の医師らが、12月3日に医学部付属病院を視察しました。本学は、大分大学が厚生労働省委託事業として推進している「日露医療協力推進事業(小児周産期分野(小児内視鏡)の協力)」に、協力団体である「アジア内視鏡人材育成支援大学コンソーシアム(国内26大学)」の一大学として参画しています。今回の視察は同事業の一環として、医学部医学科の渡辺稔彦教授(外科学系小児外科学)が中心となって企画したものです。当日は、同センターの国際協力部長で産婦人科医のヤロツカヤ エカテリーナ氏、小児外科医のドロフィエワ エレーナ氏、パーニン アンドレイ氏が大分大学の関係者とともに来院。小児関連施設や手術の見学、講演などを通じて本病院の医師らと交流しました。

視察団は渡辺教授の案内で、NICU(新生児集中治療室)やその後方病床であるGCU(回復治療室)、乳幼児を対象とした小児病棟、産科・婦人科病棟を見学。小児の直腸肛門奇形(鎖肛)の手術にも立ち会いました。また、松前記念講堂で実施した講演会では、ヤロツカヤ氏がロシアの小児・産婦人科医療の現状をはじめ、同センターの概要や役割、WHOや日本との連携などについて講演。多くの教員や学生が聴講し、終了後には活発な質疑応答や意見交換を行いました。最後に付属病院総合周産期母子医療センター所長の石本人士教授(医学部医学科専門診療学系産婦人科学)がヤロツカヤ氏に感謝状を手渡し、「よりよい関係を築き、連携・協力を深めたい」と述べました。

渡辺教授は、「この事業は、相互の現地視察や日本の専門医による指導などを通じた協力体制の構築により、ロシアにおける小児内視鏡外科(低侵襲外科治療)を普及促進させることを目的としています。10月には大分大学の教員らと共にロシアの同センターを訪問し、病院内や手術のトレーニングセンターなどを見学しましたが、今回の視察団の受け入れを通じて、さらに両国の小児内視鏡外科に関する理解を深められたと感じています。診断の知識や内視鏡手術の技術についての意見交換から、さらには若手医師の交換留学へと発展することで、双方の医療水準の発展や東海大学医学部付属病院のさらなる国際化に貢献できるように、今後も積極的に協力していきたい」と話しています。

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