韓国の高校生を対象にした短期研修プログラムを実施しました

東海大学では1月13日から18日まで、韓国のソウル大学校師範大学附設高等學校の生徒を対象にした短期研修プログラムを実施しました。本学が科学技術振興機構(JST)による「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(さくらサイエンスプラン)の採択を受けて招聘したもので、同校の教員2名と高校1、2年生15名が参加しました。この事業は、アジアと日本の青少年が科学技術分野での交流を深めることなどを目的に実施されています。

期間中は、理学部化学科の関根嘉香教授と研究室に所属する学生、大学院生らが研修を担当しました。14日に関根教授が環境化学に関する講義を実施し、湘南キャンパス内の研究施設を案内。続いて、17号館屋上で日ごろから採取しているPM2.5と、高校生たちが韓国ソウル市で採取してきたPM2.5の濃度を比較する実験を行い、さらにイオンクロマトグラフ装置など研究室の実験機器を用いて化学分析しました。また、株式会社ガステックでのガス検知管の製作実習や、箱根火山地帯の見学と火山活動由来成分の測定実習といったフィールドワークも実施。大気汚染に関する科学的な理解を深めました。関根教授は研修期間を振り返り、「空気の流れに国境はありません。大気汚染という東アジア共通の課題に対して国境や世代をこえ、科学を通じて向き合える貴重な機会となりました」と語っています。

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