学生が観光学研修でヨーロッパの世界遺産を巡りました

観光学部の選択科目「観光学研修」で、学部生27名(2、3年次生)と大学院生1名(文学研究科文明研究専攻で観光学科卒業生)、教員の計28名が、8月21日から9月1日までバチカン市国とイタリア、フランスの3カ国を訪れました。国際観光力の高い3カ国の世界遺産を訪問し、ローマ時代から近代までの歴史と文化を学習するとともに、国際観光における世界遺産が果たす役割を考えることを目的としています。学生は事前に9つの世界遺産について調べて発表し、自ら作成したガイドブックを携えて出発しました。

現地では、最初、ローマ歴史地区(パンテオンやコロッセオなど)やバチカン市国で研修を行い、続いてフィレンツェ、ピサ、ヴェネツィア、ミラノで、大聖堂、教会、宮殿などで構成される世界遺産を訪問。ユネスコが定める世界遺産の登録基準と照らし合わせながら、代表的な建造物や美術館などを見学しました。研修中は団体行動と自由行動の両方を取り入れ、移動には地下鉄、専用バス、水上バスなどを利用。最後の4日間は飛行機でパリに移動し、ルーヴル美術館、ノートルダム大聖堂、凱旋門をはじめとするセーヌ河岸を研修し、パリを拠点に、ヴェルサイユ宮殿とモン・サン・ミシェルまで足を延ばしました。

引率教員の松本亮三教授は、「昨年フランスでテロがあったため、イタリアの後にスイスへ行くコースも検討していました。しかし、現地でテロに対する警備が厳重に行われていることが分かり、当初の予定どおり安全に回ることができました。参加した学生は全員、今回の研修で歴史や美術をもっと深く学ばないとならないと実感したようです。観光に携わる者は、表面的な観光現象だけではなく、観光資源の背景についてもよく知らないとなりません。実物に触れることは、最良の学習です。現地で感動した体験を糧として、自分で考えて学ぶ習慣を育てていってほしいと期待しています」と語っています。

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