観光学部の学生と田中教授が松前重義賞を受賞しました

2018年度松前重義賞授与式が2月4日に湘南など各キャンパスで執り行われ、観光学部4年次生の宮本香央里さんが文化部門(個人の部/大学・団体)で最優秀賞を、田中伸彦教授が文化部門(個人の部/卒業生・教職員)で優秀賞を受賞しました。松前重義賞は、学術、文化、スポーツの各部門で、建学の精神に基づく顕著な成績(業績)を収めた学園の学生、生徒、児童、園児、教職員および卒業生を顕彰するものです。今回は各賞合わせて587の団体と個人が受賞(1月16日時点)。1月16日には、東京・霞が関の東海大学校友会館で松前達郎総長をはじめ、学園各教育機関の学長、校長らが多数出席して授与・伝達式が行われました。

宮本さんは、昨年12月8日に東京・韓国文化院ハンマダンホールで開催された「全国学生韓国語スピーチコンテスト2018」のスピーチ部門で最優秀賞を獲得した功績を称えられての受賞となりました。両親がともに韓国人という宮本さんですが、日本で生活していたこともあり、幼いころから韓国語を全く話せなかったと振り返ります。高校時代に友人と韓国人アイドルのファンになった時期があり、実家近くにある韓国料理屋で韓国語を習い、大学進学後に本格的に勉強を始めました。大学進学後も2年次に韓国語スピコンに出場しましたが入賞できなかったため、昨年度は韓国の漢陽大学へ留学。今年度のスピコンでは、父が患った「認知症」をテーマにスピーチし、最優秀賞を獲得しました。宮本さんは、「韓国語を学ぼうとしたきっかけは些細なことでしたが、『やろう』と決めたら、とことん頑張ってしまう性格。スピコンで負けて本当に悔しかった分、今回の最優秀賞は涙が出るほどうれしかった。指導してくれた先生方や友人に感謝したい」と話しています。

田中教授は、日本学術振興会から特別研究員等審査会専門委員(書面担当)の表彰を受けたことで優秀賞に選出されました。田中教授は、一昨年度から日本学術振興会が学術研究の将来を担う研究者の養成・確保を目的とした特別研究員事業の書面審査員を務めました。同会では審査終了後に書面審査結果の公平性・公正性について検証しており、表彰はその結果を踏まえ、審査において有意義な審査意見を付した専門委員及び書面審査員が選出されるものです。今年度は、国際事業委員会書面審査員も含めて書面審査を行った約1400名の専門委員と審査員のうち、表彰対象となる2年目に当たる約600名の中から137名が選出されました。田中教授は、「特別研究員を決める最初の段階である書面審査では、私の意見次第で有望な研究者の前途を閉ざしてしまう可能性もあるため、緊張感をもち、基準に忠実に沿いながら審査に当たってきました。公平性や公正性を評価していただき表彰を受けたことは大変光栄であり、今後へのモチベーションになると感じています」と語りました。

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