工学研究科の佐々木さんが国際会議「TUBEHYDRO 2026」で受賞しました

大学院工学研究科機械工学専攻2年次生の佐々木求貴さんが5月15日から18日まで、中国・上海で開催された国際会議「TUBEHYDRO 2026」でベストペーパー賞を受賞しました。同会議はチューブ・板材・シェル材のハイドロフォーミング技術に関する学術界、研究者、技術者間の連携を促進し、技術革新や産業高度化を推進することを目的に2年に1回開かれています。

佐々木さんは窪田紘明准教授(工学部機械工学科)の研究室に所属しており、チューブ(鉄の管)を金型に入れて水圧で膨らませる「ハイドロフォーミング」に着目し、チューブと金型の間に強制的に潤滑剤を注入することで摩擦を軽減させる加工技術について研究を進めています。今回は「強制潤滑ハイドロフォーミングにおけるFEM解析モデルの開発と変形メカニズムの解明」をテーマに発表しました。これまで行ってきた摩擦係数を変えるシミュレーションでは解析結果と実験の値が合わず、シミュレーションでは確認できない破断が起こるケースが多くありました。「半年取り組んでも改善できなかったので、初心に立ち返り実際に手を動かして実験する中で、潤滑剤の圧力の値を変えるシミュレーションに行きつきました。最初は自信がなかったのですが、窪田先生の“これまでに例がなく、柔軟な発想で面白い”という言葉に背中を押されて研究に励みました。この方法なら金型の試作を減らすことができ、今後さらに研究を重ねていけば、自動車の衝突安全性の検証に役立てられるとともに、軽量化にもつなげていけると感じています。強制潤滑とハイドロフォーミングを組み合わせる技術のすばらしさをもっと世の中に広めていきたい」と語りました。