「いつか世界を変える力になる 国際協力セミナー」を開催しました

体育学部と大学院体育学研究科では4月28日に湘南キャンパスで、「いつか世界を変える力になる 国際協力セミナー」を開催しました。独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施しているJICA青年海外協力隊の関係者から体験談を聞き、国際協力や国際交流について考えるきっかけにしてもらおうと、JICA横浜と共催したものです。当日は、青年海外協力隊のOBでもある松浪稔教授が進行役を務め、約60名の学生が参加しました。

当日は、初めに松浪教授が本セミナーの開催趣旨を説明。体育学研究科長の内山秀一教授が、「今回のセミナーで、皆さんの未来が広がることを期待しています」とあいさつしました。続いて、JICA横浜の佐藤綾氏が開発途上国での活動内容や応募資格といった事業概要を解説しました。また、2018年から2年間にわたってウガンダ共和国の学校「Jinja Senior Secondary School」に体育教師として派遣された坂口正高氏が講演。体育の授業のクオリティ向上とスポーツの普及活動のために、約4500名の生徒が在籍する学校に派遣された当時を振り返り、「日本の学校では授業の休み時間がありますが、ウガンダでは休み時間がなく、授業の終了時刻とその次の授業の開始時刻が同じ時刻でした。時間通りに物事が進むことがなかったので、どうやって文化に順応していくかを考えていました」と語りました。また、ウガンダで必修化された保健の授業も担当したほか、子どもたちに日本の文化を伝えるイベントの企画や、サッカーをやっていた経験からクラブを立ち上げるなど、派遣期間中に挑戦したさまざまな活動も紹介。「自分が現地でやりたいことがあれば、職種に関わらず活動できるのがJICAのよさです」と話し、「現地の人たちに日本人のことや文化を知ってもらい、将来的に海外協力隊などでウガンダに行く日本人のためにも貢献できた2年間だったと感じています」と語っていました。

参加した学生は、「海外協力隊の具体的な活動内容は知らなかったので、今回のセミナーを聞いて興味が湧きました」と話していました。