- 長期留学(2021年9月~2022年3月)
- 文化社会学部ヨーロッパ・アメリカ学科(留学時3年生)
授業内容を教えてください!
月:語彙と表現 2コマ
・主に新出の単語やイディオムを重点的に扱います。
・ロシア語において重要な動詞から始まり、ことわざまで扱います。
火木金:ロシア語 3コマ
・これがメインの授業になり、様々なテーマを扱います。いわば実践型の授業です。
・ТРКИ対策の問題、母語からの翻訳、私生活から政治や思想の話まで幅広く扱います。
・ロシア語において不明な点があればその都度皆で共有し、解決します。
水:歴史と文化 2コマ
・ロシア人なら一般教養とされるレベルの歴史を学びます。おそらく小学生の歴史、中学生の歴史程度のレベルに感じます。
・文化では主に芸術を扱います。更にはそこから派生して思想まで広がることもあります。
なお、全てロシア語で行われます。
どのようなスケジュールでしたか?
時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
---|---|---|---|---|---|
10:00 – 15:30 | 〇 | ○ | 〇 | ||
10:00 – 13:20 | ○ | 〇 |
実際に掛かった費用は、大体どのくらいでしたか?
項目 | 金額(当時) |
---|---|
渡航費(旅行会社に支払った経費) | – |
授業料以外の諸経費(教材費・課外活動・保険料等) | ¥200,000(ほぼ保険費) |
私生活における諸経費(食費・交通費・洗濯費等) | ¥250,000 |
現地からの奨学金がある場合 | \100,000/月 ※世界展開力強化事業で参加したため(特別プログラム) |
お土産代や個人的な買い物 | \200,000 |
その他 | |
留学に関する費用の総額 | ¥750,000 |
留学を通じて学んだことを教えてください!
語学力は向上しましたか?
明らかに能力が飛躍的に向上しました。1か月目ではレストランに慣れた程度でしたが、6か月過ぎた現在ではジョーク、ディベート、喧嘩までロシア語でこなすことができるようになりました。読みに関しての能力は母語に依存し、なかなか伸びませんでした。
また、ロシア語を通した言語学に関する知識等も先生たちに共有いただき、それに関しても深い知識を得ることができています。
勉強以外で学んだことは?
特に成長したと思うところはありません。しかし、成長ではなく、とても幅広い視野を手に入れたと思います。特にロシアという普通には経験できない地域から日本や世界を見ることで違った側面に気づくことができます。ウクライナ情勢に関しても、いわゆる西側諸国で流れている情報だけではやはり偏りがあります。そういうような細かいところまで見ることができてはじめて留学に行った甲斐があったといえると思いました。
異文化に触れた感想は?
最初は比較的異文化に対する理解はある方だと思っていました。そして、文化の違いを感じた時にすぐに受け入れられるように準備していたつもりでした。しかし、やはりそれが生活の中に組み込まれていくと、そう簡単にはいかないものです。徐々にそれが辛くなったり、飲み込めなくなったり、あるいは誤解をしてしまったり。そのような中での生活をある程度続けていくと勝手に体が吸収していってくれます。最終的にはロシアの生活の隅々までを感じることができ、その中に溶け込んでいけました。結果としては日本に帰って来た時に、ロシアについたときと同じ感覚を覚えました。
大学生活の間にこのような自分の面を知ることができて良かったと思います。
貴重だと思った体験は?
ロシアについて1か月でコロナに罹患し、病院に自ら行き、英語で自ら対応をしたことです。加えてロシア語のみの病院生活3週間、その後の病院対応など、本来の留学では体験できないことを網羅できたように思います。
苦労したことは?
苦労したことよりも楽しかったことや素晴らしかったことが多いので、あまり思い出せません。強いていうなら、コロナに罹患し、体調が悪い中、英語とロシア語漬けになりながらなんとか病院にたどり着いたことです。
派遣先の環境、気候について
9月から3月までの間は日本で言う12、1月の寒さから始まり、それ以上の寒さになり、また元に戻っていくという気温です。日照時間が短くなるため、人によっては少し気が病んでしまうかもしれません。個人的には特に問題ではありませんでした。
宿舎(寮)
部屋:1部屋 2人で使用
楽しかったこと:最初イタリア人で、二人目がポーランド人でした。そこで知り合いになった人との会話や、文化交流が楽しかったです。特に、共有キッチンでお互いの国の事を知る機会があったのは良かったです。
苦労したこと:夜など、うるさかったり、逆にこちらがうるさくしてしまったりで、何度か不便だと思ったことがありました。
部屋の停電が2週間に1度くらい起きていたので、その都度、管理室まで行って、ブレーカーを戻してもらわないといけませんでした。
食事について
ロシアではグルジア料理がポピュラーであるため、いくつものお店を試しましたが、どれもおいしかったです。レストランに行くと、日本のファミレスとあまり変わらない値段です。
週末や休みの日は何をしていましたか?
いわゆる観光地を回ったり、部屋で勉強したり、買い物をしたりしました。宿題がたくさんあったため、あまり外回りに時間はかけませんでした。
このプログラム期間、特に印象に残っていることは何ですか?
2月24日の朝になるとロシアによるウクライナ侵攻が始まっていたことです。まさか始まるとはという気持ちと共に若干の不安、恐怖を感じました。外出すると、いつも通りの雰囲気で正気を取り戻したのを覚えています。。
留学を考えている方へアドバイスをお願いします!
私は入学時点で留学を自分がすることになるとは1%も思っていませんでした。もし0.1%でも思っているのであれば、絶対に挑戦することをオススメします。やってみるチャンスがあるなら、絶対に逃さないで、とりあえず申し込みをしましょう!