中期交換留学プログラムに参加中のロシア人学生が健康学部の学生と「健康バス測定会」に取り組みました

ロシア人学生を対象にした中期・長期交換留学プログラムで2019年秋学期から受け入れているロシア人学生のワシレフ・アレクセイさん(極東連邦大学3年)とグラドフ・ボクダンさん(国立研究大学高等経済学院2年)が2月4日、健康学部秦野市立南公民館で開催した市民向けのミニ健康診断「健康バス測定会」に参加。健康学部健康マネジメント学科の学生12名とともに、近隣住民の血圧や骨密度などの測定に取り組みました。このプログラムは、本学が文部科学省の平成29年度「大学の世界展開力強化事業」の採択を受けて展開している「ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成:主に極東地域の経済発展を目的として」の一環で実施しているもので、日本の長寿社会を支える健康診断の実務を経験することを目的としています。

この測定会は、地域住民の特定健診の受診促進や健康意識の啓発などを目指し、健康学部が近隣市と連携して実施しているものです。機器を積んだバスで公民館などを巡って健診を行っています。アレクセイさんとボクダンさんは、事前に本プログラムの趣旨や意義、健康長寿実現のために自治体が進めている日常的な健康診断の必要性や具体的な取り組みについて説明を受け、測定機器の使い方を習得。当日は健康学部健康マネジメント学科の学生と協力し、約30名の近隣住民の体組成、骨密度、血圧、血管年齢を測定しました。

アレクセイさんは、「この測定会は、住民、自治体、学生の3者メリットがある取り組みだと思いました。今日は、測定の注意点などについて丁寧に説明するよう心がけました。東海大の学生たちは優しくて几帳面。一緒に活動できてよかった」とコメント。ボクダンさんは、「ロシアには定期的に健康診断を受ける人はあまりいませんが(えええ?なにこれ?1-2年に1回はみんなやりますよ)、この研修を通じて、病気を治療する前に病気を防ぐことが大切だとあらためて学びました」と振り返っていました。また健康マネジメント学科の学生たちは、「ロシアの学生と協働したことで、語学の大切さを実感しました。健康に関する学習も英語の学習も頑張ります」と語るなど、勉学に対する刺激を受けた様子でした。

運営を担当する柴田健雄講師は、「測定会後には毎回、地域の実情の把握や課題の見出し、解決策の検討といった振り返りを行っていますが、学生たちの視野が広がり、コミュニケーション力や考える力なども高まっていると感じています。グローバル社会が進む中、ロシアの研修生との協働作業も今後の学習への動機付けになったと思います」と話していました。

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