国際文化学部地域創造学科の学生が、8月25日に札幌市内で開催された北海道マラソン2024でボランティアを務めました。本学科で開講する「地域創造フィールドワークA」の一環として実施したものです。この授業ではマラソン大会を運営側から経験し、競技者のニーズを理解するとともに、大会を支えることの醍醐味を味わうことで今後の学生生活や将来におけるスポーツとの向き合い方を考えるきっかけとすることを目的としています。本学科では2022年度から大会オフィシャルウェアパートナーでスイス発のスポーツブランド「On(オン)」と連携しており、7月20日には札幌キャンパスで湘南キャンパスのチームトライアスロンBOMBERS出身で同社のセールスマネージャーを務める鎌田和明さんや北海道マラソンレースディレクターの高野遼さん(北海道新聞社事業局事業センター企画・スポーツグループ)らによる講演も実施。社会貢献活動やスポーツマネジメントのポイントなどを聞き、支える側からスポーツについて学びを深めてきました。
今回のボランティア活動には、2年次生から4年次生までの約40名の学生が参加。前日の24日には札幌市・大通公園に設けられた参加者受付でゼッケンの配布を担当し、参加者が二次元コードをリーダーに読み取る手助けをしながら、エントリーナンバーを書き取り、後部に用意されたゼッケンを探して手渡すまでの一連の作業に手分けして取り組みました。大会当日は、今大会から新設された2km地点の給水ポイントの運営を担当。レースの2時間前から大量の紙コップに冷えたミネラルウォーターを注いで準備を進め、スタートから10分たたないうちにおよそ3万人のランナーが駆け抜けるコースの沿道で「いってらっしゃい!」「頑張ってください!」「落ち着いて力を出し切ってください!」とエールを送り、ランナーに水を渡しました。
参加した学生は、「初めての給水ボランティアでしたが、ミスなくランナーの皆さんの力になれてよかった」「コースの序盤にあるポイントだったので、ランナーが一気に到着して最初は驚きましたが、“ありがとう”“助かります”と声をかけてもらえてうれしかった」「スポーツはアスリートだけでなく、運営として支える役割も重要だと実感しました」とそれぞれが笑顔で話していました。指導に当たる植田俊准教授は、「準備の段階からほかのボランティアチームが急に来られなくなり、急遽作業が増えてしまうハプニングもありましたが、学生たちは落ち着いて対応できていました。学生同士でコミュニケーションをとりながら、その場その場で判断をしてそれぞれの役割を果たしてくれたと思います」と語り、「現場に立つことでよりリアリティーを持って、今後の学びや研究に臨めると思います。ぜひ今回の経験を生かして、それぞれの目標達成に進んでいってほしい」と期待を話していました。