URA教員として腰本教授と荒砂講師が着任しました

東海大学に4月1日付けで、URA(University Research Administrator)教員として腰本裕之教授と荒砂茜講師が着任しました。URAは、研究活動活性化を目指した環境整備や大学の研究開発マネジメント強化を図る役割で、研究活動の分析、推進、支援業務などを担います。

腰本教授は生化学・ゲノム創薬が専門で、2009年には弁理士資格を取得、特許事務所勤務を経て、12年から東京医科歯科大学の研究・産学連携推進機構産学連携本部で、14年からは東北大学産学連携機構知的財産部で、大学発の新規発明相談とその権利化、知財戦略策定、ライセンス導出、知財を元にした共同研究契約締結業務、大学発ベンチャー起業支援及びオープンイノベーションにおける企業間の知財をめぐる利害調整に従事しました。荒砂講師は地学の結晶学が専門で、さまざまな研究外部資金を獲得した経験を生かし、17年からは金沢大学のURA組織「先端科学・社会共創推進機構」で大小様々な外部研究資金獲得をサポートしてきました。

腰本教授は、「就任から約1カ月が経ちましたが、東海大学の学生は非常に礼儀正しく、研究においては多彩かつ最先端で素晴らしい成果ばかりですし、上層部の大規模改組等の変革による大学の評価価値向上への取り組みにも目を見張るものがあると感じております。一方で、研究成果の社会に対する発信や、権利関係についての疑問を抱えている方も多いと聞いています。そういった場面では私自身の経験が生かせると考えていますので、東海大学にかかわる皆さんがこれまで以上に本学に誇を持ってもらえるよう尽力していきたい」と抱負を語っています。荒砂講師は、「東海大の第一印象として、湘南校舎の広大で自然豊かなキャンパスの中で、学生や大学院生が非常に伸び伸びと活動していると感じました。研究面では医工連携をはじめ、優れた成果が数多くあり、若くして素晴らしいキャリアを形成されている先生も数多く在籍しているのが特徴的です。エビデンスに基づいて研究成果を評価する指標を策定し、大学の強みをしっかりと掴み、強みはさらに強化を、弱点はしっかりと補っていくシステムを提案していきたい」と話しています。

稲津敏行副学長(理系担当)は、「URA教員として両先生に着任いただいたのは、本学教員、研究者への“攻めのサポート”の一環です。ぜひ多くの先生方と交流し、それぞれの経験を生かして本学の研究力向上に寄与してほしい」と期待を語り、ユニバーシティビューローの岩森暁ゼネラルマネージャー(研究推進担当)は、「本学では、これまでにもFD研修会や研究推進セミナーなどを通して、外部資金の獲得や特許出願に向けた研究者へのサポートを展開してきました。両先生にはこのようなセミナーでも経験を伝えていただきたいと考えています」と話しています。