静岡キャンパスで台湾の高校生研修団の訪問を受け入れました

静岡キャンパスで5月12日に、海洋分野を学ぶ台湾の高校生の研修団を受け入れました。台湾では水産や造船など、海洋分野に関する知識や技術を競う政府主催のコンテストが毎年行われています。今回は、コンテストで優秀な成績を収めた国立台湾海洋大学附属基隆海事高級中等学校などの生徒ら約20名が、日本各地の港や水産関連施設を見学する12日間の教育旅行の一環として来日。初めて静岡キャンパスを訪問しました。

歓迎セレモニーでは、川﨑一平副学長(静岡キャンパス担当)と基隆海事高級中等学校の洪進源校長があいさつ。川﨑副学長は、「海洋学部を有する本キャンパスへの訪問をうれしく思います。今回の研修を通して、新たな友情や知識、経験を得てもらい、将来留学生として本学に来てくれることを願っています」と語り、本学の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174トン)のジグソーパズルやお菓子など記念品を交換。海洋学部の学生約10名と台湾の高校生による交流会の後、海洋学部の齋藤寛学部長が各学科・専攻の学びや研修プログラム、卒業後の進路などを紹介しました。続いて、水産学科の李銀姫准教授が「いまアツい! 漁村活性化の新概念―海業(うみぎょう)」をテーマに模擬授業とグループワークを実施。李准教授が海業と漁業の違いや、日本における漁村の特徴などを解説した後、台湾の生徒が4つのグループに分かれて、台湾で獲れる海産物など地域資源を用いて地域活性化をする方法を考案。海洋学部の学生がサポートしながら、海産物や地元で有名なレストラン、漁港といった地域資源を付箋に書き出し、模造紙にまとめて発表しました。最後に、静岡カレッジオフィス職員による案内で、展示室TOKATENや操船シミュレータ室、水産飼育研究室などの各施設の見学も行いました。

参加した台湾の高校生は、「施設が充実していて素晴らしい環境だと思いました」「授業がとても楽しかった」「チャンスがあればぜひ日本に留学に来たい」と笑顔を見せました。齋藤恒さん(海洋学部2年次生)は、「台湾でも日本の豊漁感謝祭のようなイベントが開かれていて、サバをお神輿のように担ぐと教えてもらい、違う土地でも似た文化があると知れて面白かった。将来は海外の大学院に進学したいと考えているので、海外の生徒と英語で交流できていい経験になりました」と話していました。