海洋学部水産学科の後藤慶一教授の研究室による成果がこのほど、日本缶詰びん詰レトルト食品協会の論文賞「逸見賞」の奨励賞に選出されました。11月20日にシャトレーゼホテル長野で表彰式が開かれ、後藤教授と論文をまとめた安池結理さん(大学院海洋学研究科2年次生)らが出席し、安池さんが表彰状を受け取りました。

今回受賞した論文は、「Alicyclobacillus属細菌およびグアイアコール産生菌種の迅速検出法 GENE-UPⓇ PRO ACBの評価に関する報告」。アリシクロバチルス属細菌には病原性はないが、果汁飲料など清涼飲料水の腐敗を進め、品質異常を引き起こすため管理すべき菌とされています。従来の検査法では結果判定まで時間を要することから、迅速な検査方法の開発が求められていました。後藤教授は、25年ほど前からこの菌に関する研究を進めており、これまでの成果を基に複雑な操作を必要としない「GENE-UP法」の検証を行い、検査期間の短縮を実現しました。
後藤教授は、「この検査方法が広まれば飲料の安全性向上が期待できます。今後は英語論文の発表も予定しているので、国際的な食品安全に貢献したい」と話しており、安池さんは、「後藤先生や研究室の先輩方が築いてきた研究成果をもとに、自分なりにアップデートをして内容をまとめました。権威ある賞をいただき、光栄に思います。現在は、別の研究にも力を注いでいるので、今回の受賞をモチベーションにがんばりたい」と意気込みを語っていました。