海洋学部水産学科の李銀姫准教授が2月5日に、静岡キャンパスで「北欧アイスランド水産業と魚食文化を学ぶ国際交流会」を開催しました。漁業管理や社会学などが専門の西部フィヨルド大学センター所長のキャサリン・チェンバース氏を講師に招き、アイスランドと日本における水産業や魚食文化について、両国の理解を深めようと李准教授が企画したもの。2部制で行われた当日は、李准教授の研究室の学生や地域の漁業関係者ら25名が参加しました。

第1部の講演会では、チェンバース氏がアイスランドの人口や地形といった基本情報をはじめ、漁獲量の高い魚の種類や漁船について、現地の写真とともに紹介。「アイスランドの人にとって漁師は生活の福祉的側面で満足感のある職業ですが、年齢は50代がもっとも多く、30歳以下は6%と日本と同じように高齢化問題に悩まされています」と語りました。また、現地の漁業者組織の取り組みにも触れ、「外来種を新たな地域資源として利用する活動やワークショップを通して、社会と海のつながりを深め、人々に海を楽しんでもらうことに意味があると考えさまざまな企画を展開しています。小規模漁業を続けていくための活動が必要です」と語りました。第2部では、静岡市沿岸で獲れた「しずまえ鮮魚」と呼ばれる魚介類の魅力を、より多くの人に伝える料理を検討する「しずまえ魚食研究会」を開き、参加した漁業関係者が駿河湾で獲ったタチウオを学生が事前に作成したレシピに沿って調理。学生たちは漁業関係者とともにタチウオを捌き、カルパッチョやつみれ、あら汁など計5品を作りました。参加者たちは、新鮮な魚を使った料理に舌鼓を打ちました。
岡野幸樹さん(海洋学部3年次生)は、「アイスランドは漁業先進国と言われていますが、小規模漁業者は日本と同じ悩みを抱えていることを知れて興味を持ちました。よく獲れるタラのすり身をパンに塗って食べる文化があると聞いて驚きました」とコメント。谷本匠海さん(同)は、「岡野さんと一緒にレシピを考案しました。タチウオは骨が大きく、捌くのが難しい魚ですが、おいしく調理できてよかったです」と話していました。李准教授は、「学生と漁業関係者、チェンバース氏とともに、互いの文化を学び魚食文化も共有できました。チェンバース氏とは共同研究などで今後も交流を深めていく予定です」と語っていました。




