人文学科の尾崎講師が「異文化理解」をテーマに静岡市の「Reまなび大学リレー講座」で講演しました

人文学部人文学科の尾崎萌子講師が、9月10日に静岡市役所静岡庁舎で開かれた「令和8年度Reまなび大学リレー講座」で講演しました。本講座は静岡市が主催し、市内にキャンパスがある6大学(静岡大学、静岡県立大学、東海大学、静岡英和大学、常葉大学、静岡理工科)の教員が「Reまなび=大人の学び。」をテーマに講演するものです。当日は、対面参加34名・オンライン参加40名の計74名が参加しました。

社会言語学を専門とする尾崎講師は、「なぜ話がかみ合わないの?外国人との協働のための異文化理解」と題して講演しました。外国人と話がかみ合わないことは8つの文化差の尺度が大きく影響していると触れ、その中で「コミュニケーション」、「リーダーシップ」、「スケジュール」の3つの要因について解説しました。「コミュニケーション」では、国や地域によって文脈にどれくらい依存しているかでコミュニケーション情報量が変化することについて触れ、日本人とアメリカ人の初対面時のコミュニケーションを調査した研究などを紹介しながら、日本人は自己開示を回避する傾向にあることを説明しました。「リーダーシップ」では、国ごとの上司・年長者などリーダーへの考え方の違いを紹介。時代背景によって多少の差異はあるものの、平等主義を求めているか階層主義を求めているかは国によって異なり、リーダーは文化に適応することが求められることを説明しました。「スケジュール」では、国ごと時間感覚の差を紹介。遅刻による考え方も国によってさまざまで、45分の遅刻でも許容範囲である国があることを紹介すると、会場の参加者は驚きの表情を見せていました。文化の違いや幼少期からの常識を覆すのが難しいので適応できないような場合はもちろんある、その場合は「知る面白さ」に置き換えてストレスを軽減しましょうとまとめました。

質疑応答では来場者から、「遠い言語について、どういったアプローチをすると学びやすくなるのか?」「文化で片付けたくないが割り切りも必要ですか?」「幼少期の親と子どもの接し方についてアメリカではどうですか?」といった質問が多数寄せられ、尾崎講師は一つひとつ丁寧に回答していました。