高輪キャンパスで防災・減災・救援に関するシンポジウムを開催しました

高輪キャンパスで12月13日に、「住民・行政・大学が協力し合う防災・減災・救援シンポジウム」(後援:東京都港区)を開催しました。To- Collaboプログラム「地域志向教育研究経費」に採択された研究課題「地震・豪雨等による自然災害に関する防災・減災及び救援」の一環で、自然災害に 関する研究成果を共有することで被害を軽減することなどを目的としています。地域住民ら55名が参加しました。

当日はまず、研究課題の代表者・杉山太宏教授(工学部)が、「このシンポジウムは、さまざまな分野の専門家を擁する東海大学ならではの催しです。災害につ いて多角的に考察するきっかけにしていただければ幸いです」と挨拶。本学海洋研究所地震予知研究センター長の長尾年恭教授、港区高輪地区総合支所の野澤靖 弘協働推進課長、情報理工学部の内田理准教授、工学部の梶田佳孝准教授が地震や津波といった災害への対処法や最新の研究データを報告しました。その中で長 尾教授は、「地震予知について」と題して、「地震を予知する技術は年々向上しており、そのデータについては地震予知研究センターのウェブサイトでも公開し ています。最先端の情報をぜひご覧いただきたい」と語りました。

続いて杉山教授をコーディネーターとして、「学生(大学)と地域住民、行政との連携・協働をどのようにして進めるか?」をテーマにパネルディスカッション を実施しました。高輪教養教育センターの福﨑稔教授、健康科学部の小島善和准教授、教学部札幌教学課の池田隆之キャリア支援担当課長、野澤協働推進課長、 神奈川県平塚市役所防災管理部災害対策課の山田透課長が登壇。地域のコミュニティーを密にすることで、災害時の救援活動の下地をつくる重要性などについて 話し合いました。

※「To-Collabo(トコラボ)プログラム」
文部科学省の平成25年度「地(知)の拠点整備事業」に採択されたプロジェクト。全国にキャンパスを有する本学ならではの「全国連動型地域連 携活動」を柱に、地域特有の問題や共通課題を各キャンパスの学部、学生、研究者が共有し協力して解決策を見いだす取り組み。

高輪キャンパスで防災・減災・救援に関するシンポジウムを開催しました