総合医学研究所が第17回公開研究報告会を開催しました

東海大学総合医学研究所は、3月28日に伊勢原キャンパス5号館で「第17回公開研究報告会」を開催しました。本研究所は、基礎医学研究の成果を臨床の現 場に生かして総合的な医学の発展に寄与することを目的として、年間を通して研究報告会や研修会、公開シンポジウムなどを行っています。2013年度最後の 報告会となった今回は、学生や教員など約70名が参加しました。

はじめに瀧澤俊也所長(医学部教授)が登壇。「1年の総まとめとなる報告会ですので、積極的に意見交換をして来年度以降のさらなる研究の活性化につなげて ほしいと思います」とあいさつしました。続いて、本研究所に所属する6名の研究者が最新の研究成果について報告。最後に東京理科大学薬学部の田沼靖一教授 が「in silico創薬の実践―タンパク質間相互作用を標的とした新しい創薬手法の開発―」をテーマに特別講演を実施しました。会場では終了後も各報告をめぐ り、参加者が活発なディスカッションを交わしていました。なお、当日の発表者とテーマは下記のとおりです。

◇八幡 崇(再生医療部門、基盤診療学系・再生医療科学准教授)
 「低分子化合物による造血再生法の確立」)
◇秦野伸二(脳・神経疾患部門、基礎医学系・分子生命科学教授)
 「SQSTM1遺伝子変異が筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症に及ぼす影響」
◇石井直明(ライフケア部門、基礎医学系・分子生命科学教授)
 「寿命に対する放射線ホルミシス効果のメカニズムの解明」
◇岡 晃(ゲノム多様性解析部門、総合医学研究所講師)
 「次世代シークエンサーによるHLA遺伝子領域の疾患感受性遺伝子探索」
◇佐藤健人(発生工学・疾患モデル動物部門、基礎医学系・生体防御学准教授)
 「iPS細胞を用いた希少難病研究の基盤整備」
◇松下弘道(再生医学部門、基盤診療学系・臨床検査学准教授)
 「SEPT9-ABL1融合遺伝子による白血病発症機構と治療反応性の解明」

総合医学研究所が第17回公開研究報告会を開催しました