教育研究所が「第19回東海大学授業研究会」を開催しました

東海大学教育研究所では、1月24日に湘南キャンパスで「第19回東海大学授業研究会」を開催しました。授業研究会は、各学部学科や研究機関、短期大学部などの教員が教育開発や日々の授業での取り組みを発表し、討論などを通じてより質の高い授業づくりにつなげることを目的に毎年開催しているものです。

今回は、「アクティブ・ラーニング―多様な視座とその交流―」を中心テーマに据え、各教育センターや学部学科の教員ら14名が7件の研究について発表。アクティブ・ラーニングは、生涯学び続ける力や主体的に考える力を持つ人材を育てるために、双方向型の授業を通じて学生が主体的に問題を発見し、解決策を見出す取り組みで、本学でも近年、授業や課外活動型のプロジェクトを通じて導入が進んでいます。発表では、吉田一也副学長(研究担当・工学部長)が「工学部における学生の自主性を引き出す組織的取り組み事例」と題して工学部の取り組みを説明したほか、最先端のICT機器を教室に導入した「次世代アクティブ・ラーニング教室における学習者行動評価の試み」について情報教育センターの白澤秀剛講師がその概要を紹介するなど、幅広い分野の活動について熱心な議論が交わされました。

本研究所の及川義道所長代理(理学部准教授)は、「今回の研究会では幅広い分野から多彩な発表があり、能動的かつ主体的な学習についてさまざまな知見を得られた、実りある機会となりました。一方でそうした取り組みの多くが、学内で共有されていないという現実もあります。学内の各機関が協力して情報共有を進めるためにも、本研究所が中心となりワークショップを開くなどして周知していきたい」と話しています。

授業研究会 発表テーマ(発表順)
「海外諸事情講義科目における能動的学修の取り組み」(外国語教育センター 結城健太郎講師)
「ラーニング・アウトカムを中心にした授業プログラムの構築に向けて」(総合教育センター 吉田厚子教授)
「工学部における学生の自主性を引き出す組織的取り組み事例」(工学部精密工学科 吉田一也教授、同電気電子工学科 大山龍一郎教授、同建築学科 渡部憲教授)
「実践授業における人間環境学科自然環境課程の組織的取組み」(教養学部人間環境学科自然環境課程 藤野裕弘教授、岩本泰准教授)
「チャレンジセンターにおける多人数で行うアクティブ・ラーニングの取り組み」(チャレンジセンター 園田由紀子講師)
「次世代アクティブ・ラーニング教室における学習者行動評価の試み」(情報教育センター 白澤秀剛講師)
「理科基礎教育におけるアクティブ・ラーニングの試み」(理学部基礎教育研究室 峯崎俊哉准教授、及川義道准教授、佐藤実講師、藤井功准教授、千葉雅史教授)

教育研究所が「第19回東海大学授業研究会」を開催しました

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