神奈川産学チャレンジプログラムで4チームが優秀賞を受賞しました

「第11回神奈川産学チャレンジプログラム」(主催:社団法人神奈川経済同友会)に本学から18チーム59名の学生が参加、昨年12月18日にパシフィコ横浜で表彰式が開かれました。同プログラムは、神奈川県内の大学と同会の会員が所属する企業、団体とが協同し、産学連携による学生の人材育成を目的とした課題解決型研究コンペで、企業が抱える経営課題に学生チームが実践的で実効性のある解決策を提案するものです。本学は、文学部広報メディア学科の小泉眞人教授ゼミの学生からなる4チームが優秀賞を受賞しました。

「学生が考える神奈川新聞社のCSR」(株式会社神奈川新聞社)という課題に取り組んだのは、髙陽晃さん(4年次生)らのグループ。「神奈川県内の若者の就農人口の減少は情報不足が一因ではないか」との仮説を立て、WEB事業に積極的に取り組む同社の特徴を生かして解決する内容を提案しました。髙さんは、「若年層の”農業に従事したくない理由”に、よくわからないけれどやりたくないという意見が多くあります。農家の方々からの情報を、新聞社が若者に身近なWEBで発信することで、その知識不足が解消されるのではと考えました」と語ります。駅構内にカフェを設営し、デジタルサイネージを使ってWEBページを公開することで、より多くの人に農業を身近に感じてもらう案も披露しました。

大沼かな子さん(3年次生)らのグループは「神奈中グループを効果的にPRする施策の提案」(神奈川中央交通株式会社)に挑戦。2014年3月に誕生した同グループのマスコットキャラクター「かなみん」を使った広報施策を提案しました。「インナーコミュニケーションが生み出す企業の親しみやすさ」をテーマに、「車内放送を担当するかなみんの”声”を社内コンテストで決め、社員同士のコミュニケーションを図ります。また、バス停や車内のあちこちにかなみんを設置し、私たちが考えた”かなみん体操”を広めることで、社内と地域とのコミュニケーション向上を目指す内容にしました」と大沼さんは語りました。

「当金庫が行う新たな社会貢献活動の提案」(川崎信用金庫)に取り組んだ林未佳さん(3年次生)らのグループは、現在、同社の社会貢献活動は小学生や社会人、年配層が対象のものが多い点に着目し、中学、高校、大学生を対象とした「教育社会貢献活動~大人の階段10年プログラム」を提案。林さんは、「経済、スポーツ、文化・芸術の3つのテーマを設け、各年代にあった活動を考えました。中学校への出張授業や高校生対象のクイズ大会、大学生の起業家コンテストを開催するほか、サッカーJリーグの川崎フロンターレの試合へ招待したり、選手との交流イベントを開いたり、”音楽のまち・川崎”の特色を生かしてダンスの指導者派遣やコンテストを行う、といった内容です。小さいころから継続的・段階的に親しみを持ってもらえるプログラムにしました」と語りました。

土屋裕暉さん(3年次生)らのグループは、「若年層をターゲットとした相鉄沿線の『隠れた名スポット』の掘り起こしと、そのPR及び集客策」(相鉄ホールディングス株式会社)について、1分ごとに時刻の書かれたボードを持った女性の写真が切り替わるアプリケーション『美人時計』とのコラボレーションを提案しました。土屋さんは、「相鉄線の始発着駅である横浜駅の商業施設・ジョイナス内にある店舗の洋服を着て、駅構内や車内で流す『美人時計』に登場してもらう女性を募集します。彼女らには”名スポッター”となって相鉄沿線のカフェや雑貨屋などのスポットを探してもらい、それをフリーペーパーとして発行するという内容です」と語りました。

それぞれの企業の担当者から、「見本となるポスターや映像を作り、より具体的に提案してもらえたことがよかった」「提案することがメインの他大学に対し、きちんと広報戦略を練って、どうしたら実現できるかを考えてくれていた」といった評価を受けた学生たちは、「これまで授業で学んできたことを生かし、広報メディア学科らしい提案ができたと思います。優秀賞をいただいたことを自信に、これからも学びを深めていきたいです」と話していました。

神奈川産学チャレンジプログラムで4チームが優秀賞を受賞しました

神奈川産学チャレンジプログラムで4チームが優秀賞を受賞しました