湘南望星ゼミナール「青年海外協力隊で君の星を探さないか」を開催しました

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科では、10月22日に湘南キャンパスで「2014年度第2回湘南望星ゼミナール」(共催:学校法人東海大学望 星学塾、大学院体育学研究科、協賛:秀和ビルメンテナンス株式会社、後援:東海大学スポーツ教育センター)を開催しました。今回は青年海外協力隊の経験者 であり、現在は独立行政法人国際協力機構(JICA)で働く渡部遼二氏、辻康子氏、中山洋平氏の3名を講師に迎え、「青年海外協力隊で君の星を探さない か」をテーマに、国際協力の意義や青年海外協力隊の活動などについてお話いただきました。当日は、学生や教職員ら約50名が参加しました。

はじめに、青年海外協力隊の活動現場での様子をまとめたJICA制作のビデオを上映。町のゴミ問題や環境汚染、高齢者看護に取り組み、子どもたちに野球を 教える隊員など、世界各国で活躍する姿やメッセージを視聴しました。続いて、JICA技術顧問の渡部氏が「スポーツと開発について」と題して講演。青年海 外協力隊には、世界70カ国で1000をこえる仕事がありますが、今回はその中から体育・スポーツボランティア派遣の意義について話し、発展途上国から体 育、競技スポーツ、武道の3分野で27種目の要請があることや、現地設備の悪条件を克服して技術指導に打ち込む隊員らの姿を伝えました。渡部氏は、「ス ポーツを通して規律やマナーを教わったことで、子どもたちの人間形成によい効果が表れたと現地の人々から評価されています」と、社会的貢献の高さについて 述べました。

次に、自らもフィリピンに派遣経験のある本学科の松浪稔教授が進行役となり、2002年度にシリアで学校体育の授業を担当した辻氏、2011年度にラオス の子どもたちに陸上競技を指導した中山氏、エルサルバドルに赴任した渡部氏が、現地での活動体験を報告するパネルトークを行いました。「協力隊で働いてよ かったことは?」との質問には、「現地の方やボランティア仲間などたくさんの人たちとの出会いがあって、今の自分がいる。この経験はかけがえのない宝物で す」と辻氏。中山氏は「子どもたちを大会に出場させ、リレー種目で男女ダブル優勝を果たしました。陸上の楽しさや勝つ喜びを教えることができたと思いま す。次は東京オリンピックで会おうと約束して帰国したので、彼らの将来が楽しみです」と語りました。

参加した学生からは、「今までまったく触れたことのない話だったので、とても新鮮でした。 新しい世界を知ることができてよかったです」「元々海外に興味があったので、その手段の一つとして考えようと思い参加しました。短期ボランティアもあるということなので、まずはそちらから考えてみます」といった声が聞かれました。

湘南望星ゼミナール「青年海外協力隊で君の星を探さないか」を開催しました