教員を目指す学生が東海大学付属小学校の授業をサポートしています

清水キャンパスで教職課程を受講する学生たちが、隣接する付属小学校で3年生の社会科の授業をサポートしています。同教科では今年、「三保を世界に紹介す る」というテーマを設定し、調べ学習などを通して三保半島の魅力の発信方法を考える授業を行っています。学生たちは児童とともにさまざまな面における地域 の魅力を発掘し、その成果をまとめて発表するまでの授業全体の運営に協力しています。

学生たちは課程資格教育センター静岡分室の平木隆之教授や富士原雅弘講師の指導を受けながら、三保半島を「世界遺産コース」(御穗神社、羽衣ホテルな ど)、「三保工業コース」(三保造船所など)、「観光コース」(三保飛行場、三保灯台など)の3つのコースを事前に視察。その結果を踏まえて、6月4日に 付属小の児童に各コースのポイントなどを説明して、それぞれのコースの参加者を募りました。6月19、20日には各コースを実際に見学。学生が先導しなが ら児童を案内し、三保造船所では「船がいっぱいあるけど、何をするところだと思う?」「何の作業をしているのかな?」などと児童の疑問を引き出すよう工夫 しながら各地の概要や見どころを紹介していきました。

富士原講師は、「大学と小学校の連携は講師の派遣という形が一般的で、本学のように学生と児童が一緒になって授業に取り組む事例はほとんどないのが現状で す。日常の授業でも双方向型の教授法を教えていますが、学生たちも積極的で、”授業と現場は違う””とてもよい経験になりました。小学校教諭の免許も取り たいと思います”といった声が聞かれるなど刺激になっているようです。社会の問題を子どもたちが自らのこととして解決策を考えるというパブリック・アチー ブメント型教育の実現にもつながる取り組みであり、今後も積極的に連携していきたいと思います」と話しています。

なお秋学期には学生と児童が協力して成果をまとめ、地域住民らを招いて発表する予定です。

教員を目指す学生が東海大学付属小学校の授業をサポートしています