地域連携講座「本を作ろう!~和装本の紹介と作成実習~」を開催しました

地域連携講座「本を作ろう!~和装本の紹介と作成実習~」を開催しました

東海大学サテライトオフィス地域交流センターで8月1日と4日に、小学4年生から6年生を対象とした地域連携講座「本を作ろう!~和装本の紹介と作成実 習~」を開催しました。湘南キャンパス最寄りの小田急線「東海大学前駅」南口にある本センターは、本学と地域社会を結ぶ情報交流の場としてさまざまな活動 を展開しています。この連携講座は本学が推進する「To-Collaboプログラム※」の一環として、地域と大学の交流を活性化することを目的に今年6月 から実施しているものです。今回は本学中央図書館の職員が講座内容を企画・準備し、2日間で計18名の小学生が和装本(糸でとじた本)作りにチャレンジし ました。

当日は図書館職員が講師となり、和紙や和装本の歴史や特徴について紹介。紙は聖徳太子の時代に中国から伝わったことや、和紙の主な材料がコウゾ、ミツマ タ、ガンピといった植物の茎の繊維であること、また、日本の和紙は千年以上の耐久性を持つことなどを解説しました。子どもたちは本学が所蔵する貴重な巻物 や和装本を手にとりながら、真剣に説明を聞いていました。実習では、本の表紙を貼り、和紙の束に糸を通して製本する工程に挑戦。参加者は講師たちのサポー トを受けながら、一つひとつの作業に熱心に取り組み、完成した本を見せ合って歓声を上げていました。

子どもたちは、「とても楽しかったです。自分で作った和装本に夏休みの思い出を書きたい」「慣れない作業で緊張しましたが、自分だけの本ができてうれし かったです」などと感想を話していました。また保護者の方からは「夏休みの自由研究課題に適した内容だと思い、子どもを参加させました。紙や本の歴史も学 ぶことができましたし、貴重な経験になったと思います」「本格的な和装本ができて驚きました。ぜひ、またこのような学習や実習の機会をつくってほしいと思 います」などの声が寄せられました。

※「To-Collabo(トコラボ)プログラム」
文部科学省の平成25年度「地(知)の拠点整備事業」に採択された本学のプログラム。全国にキャンパスを有する本学ならではの「全国連動型地域連携活動」を柱に、地域特有の問題や共通課題を各校舎の各部、学生、研究者が共有し協力して解決策を見いだす取り組みです。

地域連携講座「本を作ろう!~和装本の紹介と作成実習~」を開催しました