中学校教員を対象とした「武道(柔道)・ダンス講習会」を開催しました

中学校教員を対象とした「武道(柔道)・ダンス講習会」を開催しました

湘南キャンパスで7月26日に、中学校教員向け「武道(柔道)・ダンス講習会」を開催しました。2012年度から新しい中学校学習指導要領が実施され、保 健体育で「武道・ダンス」が必修化されたことを受け、体育学部を擁する大学として地域の教育力向上への貢献や連携を目的に、一昨年度は武道講習会を、昨年 度はダンス講習会も同時に行いました。3度目の開催となった今年度は、キャンパス近隣の神奈川県平塚市、秦野市、伊勢原市などにある中学校の教員と、教員 志望の体育学部生のほか、ダンス授業の普及発展活動に取り組む「全国ダンス・表現運動授業研究会」のメンバーら約70名が参加しました。

午前中は、体育学部体育学科の中村なおみ教授による「体育授業における探求型―習得型の学習指導のあり方について考える」をはじめ、日本体育大学の宮本乙 女講師による「探究的な学習を生かしたダンス・柔道の授業づくり」、体育学部競技スポーツ学科の宮崎誠司教授による「体育授業における安全管理」の講義を 行いました。午後は、ダンスと柔道の実技指導を実施。ダンス講習会では、生涯スポーツ学科の田巻以津香講師が新聞紙を使ったストレッチを教えたほか、研究 会のメンバーが代わる代わる講師を務めるリレー方式の講義も行いました。また、ピカソの絵画「ゲルニカ」を見て感じたイメージを体で表現するダンスにも挑 戦。指導に当たった中村教授は、「ダンス=ヒップホップと誤解している人が多いように感じますが、それは間違いです。ダンスというのは身体言語であって、 そのための表現力や技能を教え、生徒がどう動きたいか、どう表現したいかを大事にして授業を展開していく必要があります」とアドバイスしました。

柔道講習会は、経験者と未経験者の2つのグループに分かれて実施。経験者のグループは武道学科の中西英敏教授(女子柔道部監督)が担当しました。中西教授 は、「柔道をする上で大事なのは”けがをさせない、けがをしない”こと」と話し、基本動作や受け身、立ち技などの原理・原則、授業で教えられるような組み 手や体さばきなどを、実技を交えて解説しました。初心者のグループは武道学科の光本健次教授が担当し、東海大の柔道の歴史や武道における礼儀作法、あいさ つの間合いなど、柔道を教えるための基礎知識などから指導しました。

参加者からは、「ダンスを教える立場になって困っていたこともあったけれど、今日の講習会に参加して、みんなで動く楽しさもわかりましたし、こういう指導法があるのかと学べることも多かった。今後の授業に生かしていきたいと思います」と話していました。

中学校教員を対象とした「武道(柔道)・ダンス講習会」を開催しました