大学院生が日本機械学会の優秀講演フェロー賞に選ばれました

大学院工学研究科機械工学専攻2年次生の横山昇吾さんがこのほど、日本機械学会の若手優秀講演フェロー賞に選ばれました。この賞は、同学会が昨年度行った研究会で発表した若手研究者による発表内容の中から優秀なものを表彰するものです。

横山さんは機械工学科の神崎昌郎教授のもとで取り組んできた研究成果を、昨年9月に行われた年次大会で「燃料供給方式の違いによる20cc水素ロータリー エンジンの安定性の変化」と題して発表。水素と空気をエンジンの内部で混合する「内部混合方式」と混合した空気をエンジン内に送る「予混合方式」で出力が どのように変わるかを検証し、予混合方式ではエンジンの回転数に合わせて燃料の供給量が増減する特性があることから、より安定した性能が発揮できることを 明らかにしました。

横山さんは「小型の水素ロータリーエンジンは、水素という地球上に広く存在する資源を使うことから、将来的には現在の燃料電池などにかわる技術となること が期待されます。今後は研究室で取り組んでいる表面改質の研究技術と組み合わせながらより効率のよいものを開発し、いつかは超小型水素ロータリーエンジン を開発したいと思います」と語っています。

なお、2013年度機械工学科卒業の川村祐太郎さんも昨年5月に行われた第13回機素潤滑設計部門講演会における発表「Aerodynamic Force Measurement of Dragonfly’s Flight」で同賞を受賞しました。

大学院生が日本機械学会の優秀講演フェロー賞に選ばれました