「TOKAI体験科学教室」を、3月16日に湘南キャンパス8号館で開催しました。これは、平成25年度から文部科学省「地(知)の拠点整備事業」に採択 された「To-Collaboプログラム」の一環として実施したものです。「子どもも大人も楽しく科学で遊ぼう」をキャッチフレーズに、本学の学生グルー プが5つのブースでさまざまな科学実験のデモンストレーションを行い、近隣の小中学校の生徒や保護者が参加しました。
当日はマシュマロなどを入れたびんを真空状態にして内部の変化を見る実験などを披露したチャレンジセンター「サイエンスコミュニケーター」をはじめ、理学 部化学科の学生を中心とした「キャンパス・らぼ」がスライムや人工イクラ作り体験を実施。また、教養学部の藤吉正明准教授の研究室に所属する学生が、草木 染めによるハンカチ作りを行いました。このほか、「目で見る数学、体験して理解する数学」コーナーでは、理学部数学科の学生が四角い穴が開くドリルや自力 で噴き出す噴水などのデモンストレーションを実施。理学部の有志による「Supporting Science Experiment(SSE)」のグループが、”加速する科学”をテーマに、空気の力でピンポン球を発射させる真空バズーカなどの実験を紹介しました。 学生たちはさまざまな工夫や話術で参加者を楽しませ、各ブースでは子どもたちの歓声が上がっていました。
今回のイベントについて平野葉一学長室長は、「今まで個別に活動していたグループが一堂に会する初の試みです。地域貢献と教員を目指す学生の育成のため に、今後も継続して実施していきたいと考えています」と話し、参加した学生は「どうしたら来場者に楽しんでもらえるか、科学の面白さを理解してもらえるか を試行錯誤しながらプレゼンテーションをしました」「理科離れが進んでいると言われていますが、参加した子どもたちが目を輝かせて実験に興味を示してくれ るのがとてもうれしいです」などと感想を語っていました。また、小学生と幼稚園の子どもを連れて参加した平塚市在住の母親は「学生の説明が上手で面白く、 どのブースでも子どもたちが楽しそうでした。機会があればまた参加したいと思います」と話していました。