チャレンジセンターの「3.11生活復興支援プロジェクト」が、5月20日(金)から22日(日)まで新宿御苑(東京都新宿区)で開催された「第6回ロハ スデザイン大賞2011新宿御苑展」(主催:一般社団法人ロハスクラブ)で応急仮設住宅「どんぐりハウス」のモデル展示を行いました。
ロハスデザイン大賞は、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っているヒト・モノ・コトの3部門を表彰するもので、新宿御苑展はその最終エントリー作 品を展示し、それぞれの部門の大賞を決定する催しです。第6回目となる今回は「エコネイティブなライフスタイルへ」をテーマに、東日本大震災からの復興が より良い社会へとつながるように願いを込めて開催されました。会場内には約80点のエントリー作品をはじめ、企業や団体がそれぞれの活動を紹介するブース を出展。また、ワークショップや健康講座などのイベントも行われました。
「3.11生活復興支援プロジェクト」は、岩手県大船渡市に建設した応急公民館と同型の応急仮設住宅「どんぐりハウス」を会場内に建設。堅牢でありながら 簡便に建てられる点や、木のぬくもりが安らぎを与える点、さらには震災を受けた東北地方の豊富な森林資源を活用することで、復興・再生・創造という過程に おいて重要な役割を果たせる点などをアピールしました。
会期中は約1800名の来場者が「どんぐりハウス」を訪れ、本プロジェクトの学生メンバーが対応。使用している木材の種類や建設方法、建設期間などについ ての質問が多く寄せられたほか、「このように立派な応急仮設住宅を、学生が中心になって建てたと聞いて驚きました。素晴らしい取り組みだと思います」と いった賞賛の声もいただきました。
来場者への対応にあたった学生は、「自分たちの手でこのような建物を完成させることができて大きな達成感が得られました」「3年間の学生生活で学んだ専門 知識を使って、被災地の人に役立ててもらう建物を作ることができてうれしい」「11日間、泊まり込みで木材の加工に携わりました。最初は大変でしたが、普 段の学生生活では得られない貴重な経験をしたてことで自分自身が成長しただけでなく、将来に向けての視野も広がりました」などと話しています。
なお、今回展示した「どんぐりハウス」は会期終了後に被災地へ提供し、復興に役立てる予定です。
【3.11生活復興支援プロジェクト】
大学による社会的責任(USR)のもと、学内外の多様なヒューマンネットワークを活用し、新しい発想による生活復興支援を展開しています。その一例として 「持続可能な開発のための復興支援」を目的とし、本プロジェクトが独自に開発した国産材によるウッドブロックシステムを利用した躯体構造に、自立型のソー ラー発電と蓄電システムを組み合わせた資源循環型応急住宅を、津波で大きな被害を受けた岩手県大船渡市三陸町越喜来泊地区に建設、5月7日に完成させまし た。復興への願いを込めて、山火事によって森林が喪失した際に芽を出し、森林を再生させる力を持つ「どんぐり」の名がつけられています。
3.11生活復興支援プロジェクトのホームページアドレス
http://deka.challe.u-tokai.ac.jp/3.11lcp/