To-Collaboプログラム「地域志向教育研究経費」採択課題の成果報告会を開催しました

東海大学はTo-Collaboプログラムの2014年度「地域志向教育研究経費」採択課題の成果報告会を、2月26日に湘南キャンパス松前記念館講堂で開催しました。本学では2013(平成25)年度から文部科学省「地(知)の拠点整備事業」に採択された「To-Collaboプログラムによる全国連動型地域連携の提案」の一環として、4計画8事業をテーマに地域連携教育・研究活動を推進しています。今回の報告会は、今年度「地域志向教育研究経費」に採択された32件の活動成果を報告するとともに、地域はもとより学内における連携のあり方を模索することを目的としました。当日は湘南のメーン会場を中心に全国8キャンパスをテレビ会議システムでつなぎ、各地で教職員らが参加しました。

開会に先立ち、山田清志学長の挨拶と、梶井龍太郎学長補佐(To-Collabo担当)による本年度のTo-Collaboプログラムの活動報告が行われました。続いて、2人以上のメンバーで行う「タイプ1」の採択課題を紹介する第1部では、まず司会の富田誠講師(教養学部芸術学科デザイン学課程)が、地域デザイン計画とライフステージ・プロデュース計画を、また観光イノベーション計画とエコ・コンシャス計画については、飯塚浩一教授(文学部広報メディア学科)の司会進行で、それぞれの成果を順に紹介し、事前にインターネット上で集められた質問に対して研究代表者が回答しました。

5人以上のメンバーかつ所属組織や地域を横断して行う「タイプ2」の採択課題をテーマとする第2部では、梶井学長補佐が第1部と同様にそれぞれの研究成果について紹介し、質疑応答を実施。さらに、「全国連動型地域連携活動(タイプ2)に共通する課題と解決策」をテーマとするパネルディスカッションを行い、梶井学長補佐の進行のもと、問題提起者として杉山太宏教授(工学部土木工学科)と福﨑稔教授(高輪教養教育センター)、討論者として松本亮三教授(観光学部長)が登壇。杉山教授は自らが代表者を務める「地震・豪雨等による自然災害に関する防災・減災及び救援」の課題に参加した研究者による取り組みを終えての感想などをもとに、学生の積極的な参加をうながす仕組みづくりや予算の活用法、To-Collaboプログラムによる活動のデータベース化などを提案し、「世代を超えた知の共有を目指したパブリックアチーブメント型教育プログラムの構築」に取り組んだ福﨑教授は、地域連携活動における継続の重要性や教育改革への活用などについて力説しました。さらに、湘南の会場はもとより全国のキャンパスから質問や提言が寄せられ、最後に松本教授が、「学内の知を社会に還元する活動は大学における大きな柱の一つ。地に足をつけた地域貢献を忘れないよう活動を続けなければならない」とまとめました。

プログラムの最後には、川上哲太朗副学長(教育担当・教学部長)が、「大学はキャンパスの所在する地域を問わず知の拠点でなければならないが、まだ”地域の拠点”となりえていない点が課題。開かれた大学として常に情報発信を続けながら、地域のニーズにも応え、双方向の活動を目指していかなくてはならない」と総括し、閉会しました。

To-Collaboプログラム「地域志向教育研究経費」採択課題の成果報告会を開催しました

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