大学教育グローバル化短期集中教員研修を実施しました

東海大学とその付属高等学校・中等部の教員を対象にした「大学教育グローバル化短期集中教員研修」を2月23日から3月6日まで、湘南キャンパスで実施しました。教育環境の国際化や授業力の向上を目的に、国際部と教育支援センターが中心となって毎年この時期に開講しているものです。2月23日から27日までの基礎コースに17名と、3月2日から6日までの上級コースに12名が参加しました。

講師には、オーストラリア・クイーンズランド大学からフィリッパ・コールマン氏を招聘。英語での授業遂行能力向上を目指して、同大学が世界各国で行っている研修プログラム「専門講義と英語学習の融合」に沿って講義や実習を行いました。参加者は、5日間にわたって効果的な授業の進め方や話し方について研修。講義とディスカッションを組み合わせて行う「経験学習サイクル」という手法や、受講者の理解力を向上させる授業の進め方などを学びました。

参加者からは、「日本語で行う授業でも生かせる授業の手法を学ぶことができた。専門分野の特性に合わせながら、ここで学んだアイデアを今後の授業運営に生かして行きたい」「留学生数が増えるなど大学の国際化が進む中、英語での授業手法を学びたいと思い参加した。講義前の準備から学生の集中力を高く保つ工夫などを体系的に学ぶよい機会になった」といった感想が聞かれました。

コールマン氏は、「教員が英語での効果的な授業法を学ぶことは、卒業後に世界を舞台として活躍できる学生を育成する上でもきわめて重要なことです。伝統的な講義形式の授業では学生の知識定着度はわずか5%程度といわれていますが、今回研修で行った手法を取り入れると知識定着度が75%ときわめて高くなることが実証されています。日本語での授業に応用できる要素もあるので、受講した先生方が研修内容を普段の授業に取り入れ、大学の授業をよりインタラクティブなものにしてくれることを期待しています」と語っています。

大学教育グローバル化短期集中教員研修を実施しました

大学教育グローバル化短期集中教員研修を実施しました