「阿蘇は箱舟プロジェクト」がオオルリシジミの生息環境改善に向けて除草作業をしました

阿蘇、湘南両キャンパスの学生によるチャレンジセンター「阿蘇は箱舟プロジェクト」が6月6日、阿蘇キャンパスのある熊本県南阿蘇村で「オオルリシジミ(九州亜種)」※の生息環境を改善するための除草作業をしました。本プロジェクトは阿蘇地域に生息する希少な動植物の保全活動を目的に活動しており、今回の除草作業はオオルリシジミの不正採取を防ぐ防犯パトロールもかねています。環境保全活動に取り組む市民ボランティア団体「水源の森林ボランティアネットワーク」の会員ら5名と協力し、阿蘇キャンパスのメンバー40名が参加しました。

当日はオオルリシジミの食草である「クララ」の生育を助けるため、およそ3haの草原にある背の高い雑草をカマやハサミで2時間半かけて刈り取りました。プロジェクト代表の工藤寛生さん(大学院農学研究科2年次生)は、「発足した当初から続けている除草作業と見回りも今年で3年目を迎えました。防犯パトロールの際には高森警察署の皆さんからご指導いただくなど、地域やボランティア団体の方々のご協力があったからこそ活動を継続できています。感謝の気持ちを忘れず、自分たちにできることを常に考えていきたい」と話しました。

※オオルリシジミ(九州亜種): 昆虫綱チョウ目シジミチョウ科。環境省から絶滅危惧Ⅰ類に指定されており、九州の限られた地域に分布。マメ科の多年草「クララ」の花芽のみを食草としており、翅(はね)を広げた大きさは約40ミリメートル

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