ゾマホン・ルフィン駐日ベナン共和国特命全権大使による講演会を開きました

ゾマホン・ルフィン駐日ベナン共和国特命全権大使による講演会「日本人よ! 志を持った国際人となれ!」を、6月22日に湘南キャンパスで開きました。この催しは「第307回知のコスモス」とアジア文明学科の企画「アジア万華鏡」として開いたもので、市民や学生、教職員など約180名が参加しました。

講演では、人類の発祥の地がアフリカ大陸であることに触れつつ、肌の色は違っても人類は皆アフリカ出身の兄弟であると説明。日本と同じくアニミズムの宗教観を持っており、資源的に豊かな土地柄でありながら約400年間にわたって欧米諸国の植民地とされてきた歴史を紹介しました。また、自身の中国に留学した後日本に渡り、アルバイトなどをかけ持ちしながら大学院を修了した経歴を踏まえながら、「皆さんはとても安全で恵まれた国で生活している。こんな国は他にありません。このことをご両親に感謝してほしい。先生や両親に小言を言われてうるさいと思うこともあるかもしれないが、それも皆さんを愛しているからこそであることを忘れないでください」と語りました。その上で、「これからどんな分野を学ぶにしても、自分の国の文化をよく理解し、母国語をしっかり学んでください。そして互いの違いを認めながら、外国のことをよく知ろうと言う気持ちを持ってください。国際人に必要なのはそうした気持ちを持つことです」と話しました。また講演後、会場から寄せられた「これからの教育に必要な考え何だと思うか」との質問に大使は、「人間性と愛情に基づいて行われなければならない」と語りました。

参加者からは、「今日の講演で初めて、ベナンという国について知りました。アフリカがどんな国々からできているのか、もっと勉強したいと思いました」「日本に来てからも大変な苦労をされながらこの国を愛してくれているのだと感じました。両国のためにも、こうした方が大使でいてくれて良かったと感じました」「教師をしている私の親が教育には人間性と愛情が最も重要だと言っていましたが、これらの要素は世界共通なのだとわかりました」「もっと世界のことを知りたいと思うようになった」との声が聞かれました。

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