外国語教育センターが「おおやまおもてなし塾」に協力しました

東海大学外国語教育センターでは、7月8日、15日、22日の計3日、伊勢原市内で開かれた「おおやまおもてなし塾」(主催=伊勢原市)に協力しました。これは、神奈川県の新たな観光の核として期待されている伊勢原市・大山地区の振興を目指して本学や伊勢原市などが連携して昨年度から展開している「平成大山講プロジェクト」の一環です。大山阿夫利神社参道にある商店主や宿坊の経営者を対象に、英語と中国語、韓国語を1日ずつ学んでもらい、大山を訪れる外国人観光客への接遇能力向上を図ることが目的です。本センターの藤田玲子准教授が英語を、森山美紀子准教授が中国語を、チョ・ヒチョル教授がコリア語をそれぞれ担当し、毎回約20名が参加しました。

このうち7月15日に開かれた中国語の講義では、中国からの留学生で教養学部国際学科2年次生の葛嵐さんがサポート役で参加。森山准教授が中国語圏で用いられている簡体字や繁体字と日本の漢字の違い、同じ漢字を使うものの日本と中国で意味が違う言葉について解説した後、発音の抑揚を変えることで意味が変わる「声調言語」である中国語の特徴を説明。葛さんの発声に続いて受講生全員で、中国語で用いられる4つの声調を覚えていきました。その後、あいさつや数の数え方、基本的な会話表現を一つひとつ声に出しながら学習。最後には森山准教授が、中国人観光客の特徴について、中国では心をこめて話すのが良いとされているため大きな声で話しがちであることや、靴を脱ぐ習慣がないことから土足で室内に上がってしまうことがあると説明。「中国人はイエスとノーをはっきりさせたいという意識が高い。もしお店にとって不都合がある場合は、はっきりと注意すれば直してくれるでしょう」とアドバイスしました。

受講者からは、「これまで中国語をまったく知らなかったので基本を学べてよかった。大山を訪れる中国人観光客は年々増えています。今回の授業で中国に興味を持ったので、地域としてのおもてなし力を向上させるためにも、ラジオ講座なども活用しながら勉強してみようと思います」「語学だけでなく外国人の習慣も学べるなど、ためになるし有意義で楽しい講義です」「各言語で1回だけでなく、商売で使う言葉を実践的に学ぶ講座も開講してほしい」といった声が聞かれました。

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