原子力工学科の内田裕久教授がポーランドで開催された国際会議に参加しました

工学部原子力工学科の内田裕久教授(松前国際友好財団理事長)が、7月2日にポーランドのワルシャワにあるヴァルミア=マズリ大学で開催された国際会議「Greening the National Energy system: Japanese and Polish Perspective」で講演しました。この会議は日本とポーランドの専門家がエネルギーのグリーン化について話し合う機会として開かれたもので、両国から原子力や火力、水力、再生可能エネルギーなどの専門家が参加し、約10件の講演が行われました。

内田教授は、東日本大震災後の日本のエネルギー政策を取り巻く社会状況や政府が発表している2030年のエネルギーミックスなどなどの政策を紹介。その上で、日本には二酸化窒素などをほとんど発生させない火力発電技術や水素発電技術があることを紹介し、2020年の東京オリンピック開催に向けて普及が進んでいる現状を解説しました。

翌3日には、同大学のリシャルト・ゴレツキ学長の呼びかけで開催されたポーランド学長会議に出席しました。内田教授は、本学の創立者・松前重義博士が日本と諸外国の相互理解を深めることで世界平和を実現しようと松前国際友好財団を開設した経緯や世界112の国と地域から700名を超える奨学生を受け入れてきた歩みを紹介。自身も奨学生として来日した経験のあるゴレツキ学長から、「私は現在、ポーランド国会の上院議員として、また大学の教員として国のために働いています。そのきっかけをつくってくれたのは松前国際友好財団でした。私に日本で学ぶ機会を与えてくれた財団の活動に心から感謝を申し上げます」との言葉が贈られました。

工hp報「ポーランド国際会議」01.jpg

工hp報「ポーランド国際会議」02.jpg