中高生を対象とした講座「食品を『カガクの目』で見る」を開催しました

湘南キャンパスで8月7日、中学生から高校生を対象とした講座「食品を『カガクの目』で見る~食感の正体を探る!~」を開催し、生徒とその保護者ら20名以上が参加しました。この講座は、第一線で活躍している研究者と大学の最先端の研究成果の一端を中高生が「見る」「聞く」「触れる」ことで、学術と日常生活とのかかわりや科学(学術)が持つ意味を理解してもらう、独立行政法人日本学術振興会の「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」の一環として行ったものです。

当日は、工学部応用化学科の淺香隆教授が18号館の最新の設備について紹介した後、数種類の粉と水を混ぜ合わせることによって化学反応を起こす市販のお菓子を使い、食べ物に色や粘り気が生まれるメカニズムを調べる実験を実施し、応用化学科の学部生と大学院生が補助しました。淺香教授は参加者に、「水を加える量やかき混ぜる方法によっても、食感は変わってきます。また、色が変わる理由を考えるためにも、よく観察し記録することが大切です。目と頭を使って、これらの現象の原因をできる限り深く探ってみてください」と語りかけました。

その後、作ったお菓子を食べながら、その日の実験について振り返りました。また、人工イクラ作りにも挑戦し、「イクラと同じ色なのにかき氷の味と香りがする」、「反応液に漬けておく時間が長くなると固くなる」など、本物のイクラとの食感の違いを比較していました。

参加者からは、「食べ物にも酸性やアルカリ性があり、混ぜると理科で学んだような反応があり、とても面白かったです。先生や学生の皆さんのお話はとてもわかりやすく親切で、また参加したいと思いました」と目を輝かせていました。実験の補助にあたった学生たちは、「わかりやすい説明をするために、専門用語はなるべく使わないよう心がけました。楽しく、まじめに取り組む参加者の姿を見ることができて本当によかった」と話していました。

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