教職員を対象に「研究倫理講習会」を実施しました

湘南キャンパスで8月27日、教職員を対象とした「研究倫理講習会」を実施しました。文部科学省が2014年8月に定めた「研究機関における不正行為への対応等に関するガイドライン」に対応するため実施したものです。独立行政法人日本学術振興会研究倫理推進室室長の笹川光氏を講師に招き、テレビ会議システムを使って他キャンパスや医学部付属病院など11カ所へ配信。多数の教職員が参加しました。

笹川氏は研究費の配分機関に所属する立場から「研究費の不正使用」、「研究活動における不正行為」について説明。「公的研究費は国民の税金を原資にしている。不正があると、組織全体の信頼を損ねることになり、教育界、研究界はもとより、日本の研究開発全体に悪影響を及ぼす」と警鐘を鳴らすとともに、不正防止に関するさまざまな取り組みを紹介し、「研究者の皆さんは、所属組織が定めるルールを再確認することが大事。大学など組織としては、ルールを策定して終わりではなく、計画、実行、評価、改善のPDCAサイクルをきちんと回していくことが求められます」とアドバイスされました。その上で、「不正の調査には多大なコストがかかる。不正と認定されるか否か結果がどうであれ、調査費用は自分たちで支払うことになる。金銭的な負担はもとより、精神的なダメージも大きい。時間というコストもかかる。そして何より組織の社会的信頼が失墜する。防止に勝るものはない」と語りました。

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