教育支援センターFD研修会「JMOOCの現状と大学でのMOOC活用についての展望」を開催しました

湘南キャンパスで10月6日、教職員を対象にした2015年度第2回教育支援センターFD研修会「JMOOCの現状と大学でのMOOC活用についての展望」を開催しました。多方面で広がりを見せるオンライン講座への理解を深め、授業内容や方法の改善を図ることが目的です。当日は、(社)日本オープンオンライン教育推進協議会常務理事・事務局長の福原美三氏と海洋学部の千賀康弘学部長が登壇。全国の7キャンパスや短期大学部(静岡)、福岡短期大学にもテレビ会議システムを使って配信され、約100名の教職員が出席しました。

JMOOC講座は、同協議会が中心となって2013年から始まったインターネット上に配信された大学の授業を誰でも受講できるプログラム。各講座が定める一定の要件を満たすと修了証が得られるのが特徴です。本学では海洋学部が中心となって今年2月23日から4月6日まで、17名の教職員によるリレー講義「海から考えるこの星の未来:海洋学への誘い」を配信。計522名がログインし、114名が修了しました。10月1日からは同様の内容で再開講もしています。

福原氏は、2012年にアメリカで始まった大規模オンライン講座(MOOC)の意義について講演し、「MOOCは世界中でこれまでに約3000万人が受講しています。受講者が経済状態や地理的条件に依存せず学習できます。講座を提供する側にとっても、一度に多数の学習者に授業を行えるメリットがあります」と話しました。

千賀海洋学部長は2014年6月から始めた開講に向けた準備について触れ、「受講者のみなさんに内容を理解してもらうだけでなく、一人ひとりが海を大切に思ってもらえるような内容を重要視しました」と話し、「講義で使う図表の著作権取得や海洋という広いテーマをどのように一つのストーリーにするのかなど、始めは苦労が多かった」と振り返りました。一方で、「全授業を終え多くの方が修了証を手にしてくれました。さらに、日ごろそれぞれに研究を進める先生方が、お互いの研究内容を理解するきっかけとなり、大きな収穫を得ました」と成果を語りました。また、「今年の春学期から大学院海洋学研究科海洋学専攻で開講している『総合海洋学特論』の履修生21名にJMOOCの映像をDVDにして配布しました。文系、理系が融合して成り立つ海洋学の基礎が詰まったこの講座はとても有効な教材です」とも話しました。

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