教職員を対象にグローバル推進セミナー「What is ‘US Accreditation?」を開催しました

9月30日に湘南キャンパスで、教職員を対象としたグローバル推進セミナー「What is ‘US Accreditation?」を開催しました。アメリカ北西部大学短期大学基準協会からサンドラ・エルマン会長を講師に招き、世界的にも評価の高い審査システムや考え方を学ぶため、FD・SD研修会の一環として開催したものです。同協会は、アメリカ国内に6つある地域アクレディテーション団体のうちの一つで、大学や短期大学の評価を通して教育と研究の質の維持や向上を目的に活動する機関です。講演の様子は全国の各キャンパスにもテレビ会議システムを通じて配信し、約130名が参加しました。

開催にあたって、山田清志学長があいさつに立ち、「本日のセミナーは、本学がアメリカの大学基準協会の認定を受けるという大きな目標に向けた第一歩であり、そのシステムについて学ぶ最初の日です。この機会が、グローバル化を推進する本学にとって大きな助けとなることを期待しています」と語りました。

続いてエルマン会長が登壇し、同協会の考え方や審査の流れ、認証(アクレディテーション)にあたって重要視するポイントなどを解説。「アクレディテーションは教育の質を保証し、大学運営の効率化が主な目的であり、各大学の掲げるミッションを達成するに足りる施設やスタッフ、資金などを十分に持っているかについて重視している」と説明。認証を受けた大学同士の単位互換が認められることで、国際的な影響力が高まるなどのメリットがあると語り、「各大学に対して、運営の方法を一つの基準に適合するよう変革を求めるものではなく、それぞれの個性を最大限に発揮できるようにすることを主眼においています。各大学が、自ら掲げるミッションを達成しうるだけの力があるか、また継続的な改善がなされているかを審査していると考えてください」と語りました。

またアクレディテーションの取得においては、1年半から2年間かけて自己評価点検書を作成し、協会の認定する他大学の学長らによる実地審査を経て、協会の委員による学長へのインタビューと審査によって認められると説明。自己評価点検書はきわめて重要であり、「その作成過程で各大学の教職員が大学全体や各所属についての理解を深め、自ら考えて課題解決に向かう姿勢が組織全体に養われるといった効果も期待できる」と語りました。最後に、「これらの取り組みは、大学のグローバルビジョンを実現する第一歩になるはずです。東海大学の創立者が掲げられた世界平和への貢献という理想は、私たちの協会が掲げる理念の一つでもあります。日本やアメリカなどの民主国家の高等教育機関には安全でよりよい社会をつくるために努力しなければなりません。そのために協力できればうれしい」と語りました。

また当日は、エルマン会長が山田学長と吉川直人学長補佐(グローバル推進担当・国際部長)をはじめ各学部の教員とも話し合いの時間を持ちました。アクレディテーション取得のための要件や本学の現状などについて意見を交換しました。

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