第73回建学記念式典を開催しました

学校法人東海大学の第73回建学記念式典を、建学記念日にあたる11月1日に湘南キャンパス2号館大ホールで行いました。式には、ネパール連邦民主共和国やマレーシア、サウジアラビア王国の各大使館の関係者ら、国内外から多数の来賓を迎え、松前達郎総長、松前義昭理事長をはじめとする学園関係者、在学生とその保護者、同窓生ら多数が参列しました。

開式にあたって髙野二郎副総長が、「学園は2年後に迎える建学75周年に向けて、皆さまのご支援、ご協力を得ながら、次の時代を見据えた改革を進め創立者の理想実現のため、教育機関としての充実を図っているところです。グローバル化が進み、混沌を極める社会にあって、教育の位置づけとその機能にも変化が求められており、大学にも多大な期待が寄せられています。学校法人東海大学は、私立大学として確固たる建学の思想に基づき、社会に貢献できる人材の育成に努めてきました。建学73周年の節目にあたり、これまでの本学の輝かしい歴史をつくってきた皆さまに敬意を表するとともに、創立者・松前重義の教育活動における思想と行動を再確認し、継承していく強い意思を明確にする必要があります」と述べました。

続いて松前達郎総長が式辞で、創立者・松前重義の生涯について触れ、逓信省に技官として入省するとともに、「人生いかに生きるべきか」について悩む中で思想家・内村鑑三の研究会に参加し、デンマークの歴史や教育のあり方を知ることで教育者の道を志した経緯を紹介しました。さらに、無装荷ケーブル通信方式の開発から望星学塾創設、本学建学にいたるまでの歴史を解説。最後に、「本学は創立以来一貫した建学の精神とともに先駆けの精神をすべての教育機関で継承してきました。我々に与えられた役割とは、社会や大学が厳しい時代を迎えているいま、それを乗り越えられる知力、行動力と豊かな思想を持った人材の育成であります。今後とも学園関係者の皆さんのご支援をいただきながら、努力を重ね、教育の実践に努めます」と語りかけました。

来賓祝辞では平塚市の落合克宏市長が、「本年は東海大学と平塚市が交流提携を結んで30周年の記念の年にあたります。これまで人材の派遣や実習生の受け入れ、施設利用などさまざまな場面で相互の交流を積み重ねてきました。一方で、人口減少、超高齢化社会は進んでおり、自治体は人口減少を克服し地方創生を成し遂げていくことが喫緊の課題であります。そうした状況において、さまざまな人材や情報、技術が集まり、地域のコミュニティの中核でもある大学への期待はますます高まっています。今後も引き続き、大学の持つ知識や技術、学生の柔軟な発想やパワーを地域のまちづくりに発揮していただきますよう期待しています」との言葉をお寄せいただきました。また、湘南キャンパスで開催中の第61回建学祭実行委員会の委員長を務める小野田将太さん(法学部4年次生)も登壇。「今回の建学祭のテーマは『Memory』です。学生と近隣住民の方々が一体となって建学祭を最高の思い出にしたいという気持ちが込められています。建学祭は日ごろの活動や研究の成果を発揮できる貴重な機会です。来場していただいた皆さまに見ていただき、学生とともに楽しみ、最高の思い出にしていただきたい。今後も建学祭を充実したものにするため、努力していきます」と決意を述べました。

また式典中には、教職員の永年勤続者表彰も実施。勤続30年が88名、勤続20年が126名、合計214名を代表し、勤続20年の平木隆之国際文化学部長が松前義昭理事長から表彰状と記念品を授与され、勤続30年の沓澤智子健康科学部長が代表謝辞を述べました。式の最後には、吹奏楽研究会による記念演奏もあり、『遥か天鵞絨』(朴守賢作曲)を披露しました。

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