「歴史と未来の博物館(松前記念館)」で展示とミニコンサートを開催しました

湘南キャンパスの「歴史と未来の博物館(松前記念館)」では、建学祭期間中の11月3日に「ホームカミングデー特別企画 記念館コンサート」を開催しました。松前記念館と東海大学同窓会の共催で、文部科学省「地(知)の拠点整備事業」の採択を受けて本学が取り組んでいる「To-Collaboプログラム」の「博物館プロジェクト」の一環として実施したものです。ピアノの大石明日香さん(芸術学研究科音響芸術専攻2年次生)とソプラノの関萌子さん(同)、クラシックギターの飯野なみさん(同1年次生)、電子オルガンの岩倉聖月さん(同2年次生)が出演した午前・午後2回のコンサートには、学生や教職員、地域住民など多数が来場。電子オルガン独奏『秋メドレー』や、ソプラノ独唱『わすれなぐさ』、クラシックギターと電子オルガンによる『ひまわりの約束』など7曲を演奏し、最後は来場者とともに本学の『建学の歌』を合唱しました。

また会場では、チャレンジセンターのユニークプロジェクト「ミュージアム・コミュニケーター」が上半期の活動を報告する展示を実施。本学課程資格教育センターが開講する学芸員課程の授業で、障害の有無などを問わず誰もが楽しめる博物館の実現を目指す「ユニバーサルミュージアム」について学んでいる学生たちが、4月から6月にかけて川崎市市民ミュージアムで行ったワークショップ「見て・触って・“かたち”を自由に表現しよう」の様子をまとめたパネルや、参加者たちが“自由”をテーマに制作した作品を展示しました。今回の展示のリーダーを務めた石神愛璃さん(文学部3年次生)は、「7月の終わりごろからメンバーで話し合い、どんな展示にするかを考えてきました。目で見るだけでなく、手で触れて感じる楽しみ方を知ってほしかった」と振り返ります。案を出し合い、ブラックボックスの中に入っているものを触って当てるクイズも用意して、来場者を楽しませました。

なお、松前記念館では10月1日から2016年8月7日(日)まで、企画展「平和への道 松前重義と東海大学の国際文化交流」を開催しています。「平和への道 松前重義と東海大学のスポーツによる国際交流」に続くシリーズ第3弾。松前重義東海大学学長(当時)が会長を務め、旧ソ連・東欧の社会主義諸国との学術・文化交流の促進を目的に1966年に設立した民間の国際友好団体「日本対外文化協会」に関する資料や、学術研究などの国際交流を目的として設置した本学の「ヨーロッパ学術センター」の歴史や活動、外国人研究者に日本での研究活動の機会を提供し日本の学術発展に寄与するとともに国際友好親善に貢献することを目的とした「松前国際友好財団」、本学独自の教育プログラム「海外研修航海」、東海大学医療技術短期大学の「デンマーク看護研修」なども紹介しています。さらに、松前重義胸像(ブロンズ)の石膏原型が、富山県にある鋳造所に保管されていたことが東海大学短期大学部の坂本雅子教授の調査でわかり、現在、松前記念館2階にて期間限定で公開しています。今後は学生や地域住民による市民参加型の公開修復も予定しております。11月3日には同窓生の見学ツアーも行われ、学芸員資格の取得を目指す学生たちが案内しました。

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