留学生がJR東日本横浜支社の「わかりやすい駅プロジェクト」に協力しました

湘南キャンパスで学ぶ留学生4名が、JR東日本横浜支社が今年度から行っている「わかりやすい駅プロジェクト」に協力。12月6日に鎌倉駅で行われた「JR東日本・鎌倉駅外国人留学生モニター意見交換会」に参加しました。この取り組みは、外国人旅行者が利用しやすい駅や列車の環境整備を目的に始まったもので、以前から同社の社員を社会人学生として受け入れるなど連携を深めている本学に協力依頼が寄せられました。当日は、ボートムセン・トアさん(日本語教育特別講座生・デンマーク)、シューシナ・リディヤさん(日本語教育特別講座生・ロシア)、イ・ヒョンソさん(日本語教育特別講座生・韓国)と ジョルダヤコヴァ・サウレさん(大学院人間環境学研究科1年次生・カザフスタン)が参加しました。

最初に駅長室に案内された学生たちは、洞山祐司鎌倉駅長をはじめJR東日本横浜支社の社員と懇談。その後2名ずつのグループに分かれて、初めて利用した外国人観光客という設定で駅構内をくまなく巡回し、各種看板の表示内容や表示場所、設備の使い勝手、動線、駅員の対応などで気がついた点やわかりにくかった点などを視察・記録しました。巡回後には駅構内の会議室で、JR鎌倉駅社員をはじめ、乗務員やJR横浜駅の駅員も交えて意見交換会を実施。「広告を含めて情報量が多すぎてわかりにくいので、大きな文字やピクトなどを使ってシンプルにしてはどうか」「観光案内所は便利だが、どこにあるかがわかりにくい」「荷物のことも考えると、トイレの個室が小さい」「大きな荷物がはいるロッカーが少なく、場所も分散しているので探すのに苦労した」「そもそもグリーン車の意味を理解することが難しい」「券売機の上にある運賃表の路線図がわかりにくい」「事故などで電車に遅延が発生した際の構内放送が日本語のみで、日本語を理解できない外国人には状況がまったくわからない」「日本語を学んでいる留学生でも、構内放送が早口すぎて理解しにくい」「自分の乗っている列車が目的地に到着するか不安だ」など留学生の視点からコメントを寄せ、JRの社員の方々は熱心に聞き入っていました。

JR東日本横浜支社総務部サービス品質改革室の小崎博子室長からは、「留学生の皆さんには、本プロジェクトの趣旨を十分理解した上で駅内を隅々まで視察していただき、貴重な意見を多数聞くことができました。社員にとっても、外国からのお客さまとじっくりと話をする機会がないため、非常に勉強になりました。いただいた意見一つひとつを検討し、できることはどんどん改善していきたいと考えています。今後もぜひこのような協力をお願いしたいと思います」とのコメントが寄せられました。

参加した留学生たちは、「普段使っている駅の裏側が見ることができて面白かった」「日本の駅や電車のシステムはとてもよく考えられていると感じました」「駅や駅員の皆さんの仕事に対する見方が変わりました」「利用者のために駅員の方々が日々さまざまなことを頑張っている様子が伝わってきました」などと感想を話していました。

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