「第34回 留学生による日本語スピーチコンテスト」を開催しました

東海大学国際教育センターでは12月3日に湘南キャンパスの松前記念館講堂で、「第34回 留学生による日本語スピーチコンテスト」を開催しました。留学生に日本語学習の成果を発表してもらうため、毎年春学期と秋学期に実施しているものです。当日は、別科日本語研修課程の学生と学部留学生課程日本語1を受講している約150名の学生の中から、予選を通過した10名がコンテストに臨みました。

出場者は留学生や教職員ら約250名の前で、日本での体験や日ごろ考えていることなどをテーマに5分間でスピーチ。本センターの教員が「言語的表現」「非言語的表現」「内容」「構成」「全体の印象」の5項目について審査しました。最優秀賞の「東海大学学長賞」には韓国出身の金熙元さん(観光学部観光学科1年次生)が選ばれ、金さんは聴衆の投票によって決定する「特別賞」も受賞しました。

「異文化の体験が私を大きな木にしてくれる」をテーマにスピーチした金さんは、留学後、つらいときに日本の友人に支えられたことや病気の叔母のために千羽鶴を折ったエピソードを紹介。「留学前には、異文化は単に違う文化なのだと思っていました。けれども今の私にとっては、自分を大きな木にしてくれる“肥やし”のような存在です。これからも異文化の体験を通じてさまざまなことを学び、両親がその影で休めるような大きな木になりたい。この留学が人生におけるよい選択だったと思えるように、日々、最善をつくしたいと思います」と語りました。

ダブル受賞について金さんは、「春学期のコンテストではよい結果を残せなかったので、再チャレンジで賞をいただき、とてもうれしい。指導してくださった先生に感謝しています」とコメント。「日本語の勉強を始めたのは昨年から。大学で学ぶほか、友人との会話やアルバイト先で新しい言葉や表現を吸収しています。これからも日本でおもてなしの文化などを学びながら、キャビンアテンダントになるという夢に向かって一歩ずつ前進したい。互いの国の人々の心をつなぐ架け橋になれたらと思っています」と抱負を語りました。

最後に本センターの谷口聡人教授が審査員を代表して登壇し、「それぞれに素晴らしいスピーチでした。また、多くの留学生が熱心に聴いてくれたこともうれしく思います」と講評。「今後も留学生活からたくさんのことを学び、日本語の力をさらに磨いてください。皆さんが次回のコンテストに挑戦してくれることを願っています」とエールを送りました。

【表彰結果】 ※敬称略
◆学長賞 ◆特別賞
「異文化の体験が私を大きな木にしてくれる」
金 熙元(韓国・観光学部観光学科1年次生)
◆国際教育センター所長賞
「私に影響を与えた物」
ガントグトヒ・サラントヤ(モンゴル・別科日本語研修課程2クラス)
◆外国語教育センター所長賞
「夢」
イスラーム・アシュラフ・シハーター(エジプト・工学部土木工学科2年次生)
◆東海大学新聞賞
「留学は日本の知識を深めるカギ」
イーサ・イスマイル(カタール・工学部機械工学科4年次生)
◆平塚市国際交流協会理事長賞
「幸せ」
ヘイッキ・イソハンニ(フィンランド・別科日本語研修課程3クラス)
◆茅ヶ崎市国際交流協会賞
「日本はいつまでも安全でしょうか」
クリースター・シモーネ(ノルウェー・別科日本語研修課程4クラス)
◆国際ソロプチミスト平塚賞
「自由」
リュウ・センリン(台湾・別科日本語研修課程3クラス)
◆秦野市国際交流協会賞
「長寿の秘密」
トゥルデヴァ・ロリーア(ロシア・別科日本語研修課程2クラス)
◆東海大学同窓会中央支部賞 
「人々の話を聞くこと」
ハ・ティ・クィン・アイン(ベトナム・別科日本語研修課程3クラス)
◆努力賞
「時間管理と行動パターン」
ハイサム・アンブサイディ(オマーン・工学部応用化学科4年次生)

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