熊本キャンパスで第4回マイコンカーラリー熊本大会を開催しました

熊本キャンパスで3月5日、「東海大学 CHALLENGE CUP 2016 第4回マイコンカーラリー(MCR)熊本大会」を開催しました。MCRは、コース中央のラインを感知し、それに沿って自律走行する四輪マシンのタイムを争う競技です。この大会は熊本県内のMCRのレベル向上とともに、競技者の力量を試す機会を提供しようと2013年から本学が主催しています。本キャンパスで活動するチャレンジセンター「先端技術コミュニティACOT」、「メカトロマイスター」のメンバーや基盤工学部の学生らが運営をサポート。高校1、2年生を対象とした「高校生新人の部」に56名、高校3年生以上から大学生、社会人を対象とした「一般の部」に31名がエントリーし、会場には学内外の関係者や保護者ら多数の観客が詰めかけました。

大会に先立ち、中嶋卓雄九州キャンパス長(学長補佐、大会実行委員長)が、「近年、自動走行する車が注目を集めています。車体をコントロールする部分で、MCRはその先駆けともいえる競技です。大会を通じて、技術力を高めてください」と出場者を激励し、続いて天草工業高校2年生の濱航平さんが選手宣誓を行いました。予選では走行回数無制限でベストタイムを競い、「高校生新人の部」上位16名と「一般の部」上位8名が決勝戦に駒を進めました。

決勝は1対1による勝ち残り式のトーナメントで実施し「高校生新人の部」決勝は、福岡工業高校の大山凌平さん(2年)と大庭有真さん(1年)の同門対決にとなり、大山さんが13.01秒(0.47秒差)で接戦を制して栄冠を手にしました。また「一般の部」では、福岡工業高校の中山大樹さん(3年)が同校教諭の小柳宏基さんに12.94秒(0.1秒差)で競り勝ち、優勝を決めました。なお、2部門の優勝者同士が対決するグランドチャンピオン戦では、中山さんが12.86秒(0.03秒差)で見事に勝利しました。

本学からは、チャレンジセンター「メカトロマイスター」のメンバーが製作した4台と、「先端技術コミュニティACOT」のメンバーが製作した1台が出場しました。中でも車体の安定性を重視して開発したメカトロマイスターの堀青蓮さん(基盤工学部電気電子情報工学科2年次生)のマシンが、一般の部予選で8位タイとなり、決勝トーナメントへの出場をかけて同タイムのマシンと対決しましたが、0コンマ数秒の僅差で惜しくも敗れました。

メカトロマイスターとACOTは運営の役割も担い、副審をはじめ車検や記録用の写真や動画の撮影をしました。メカトロマイスターの本田貴顕さん(基盤工学部電気電子情報工学科1年次生)は、「大会には県外からも多くの方が出場され、個性豊かなマシンを見ることができました。決勝に残った選手のマシンはスピードだけでなく、正確にコースのラインを読み取れていて、とても勉強になりました。この経験を生かしてマシンの完成度を高め、来年度はさらによい結果を残せるようにがんばります」と語りました。大会参加者からは、「この大会は、10月の県大会、11月の九州大会、1月の全国大会に向け、自分たちのレベルをはかれる絶好の場です。来年もぜひ参加したい」といった感想が聞かれました。

なお大会の合間には、基盤工学部とACOTが小中学生を対象とした「マイコンカーラリー・プログラミング入門教室」を開催しました。MCRに興味をもってもらおうと開いたもので、基盤工学部電気電子情報工学科の清田英夫教授とACOTのメンバーが、参加した約14名の児童と生徒にプログラミングの基礎を指導。参加者はプログラムしたマシンを大会同様のコースで走行させ、約半数が完走しました。

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