湘南キャンパスで文化財修復学会大会を開催しました

湘南キャンパスで6月25、26日に、文化財修復学会大会が開催されました。文化財の修復や保存に関わる専門家の意見交換の場として、毎年開かれているもので、今回は本キャンパスにある松前記念館の橋本敏明館長(学校法人東海大学常務理事)が実行委員長を務め、課程資格教育センターの教員のほか学生がボランティアスタッフとして運営に携わりました。

期間中は800名の研究者らが参加。開会にあたっては橋本館長が、東海大学の教育の理想を具現化する形で湘南キャンパスが設計された歴史について紹介し、「教育・文化の拠点として周辺環境と調和を図りながら、景観を守っていくことが大切だと考えています。この湘南キャンパスで、文化財の保存と修復に関する知見がさらに深まり、発展することを願っております」とあいさつしました。

期間中には全国から集まった会員による研究発表や文化財の保存・修復に携わる企業の展示会が開かれ、活発な意見交換が行われました。本学からは、課程資格教育センターの篠原聰准教授がTo-Collaboプログラムの一環で行っている教育プログラムを紹介。また教養学部卒業生で美術史を研究している野城今日子さん(成城大学大学院)が、本学の建学の理想を具現化した舟越保武作「星を仰ぐ青年の像」に関する研究成果について披露しました。松前記念館では、銅像を制作するにあたって舟越自身が作った石膏像も展示され、野城さんが来場者に向けて石膏像と銅像の両方が残る美術史上でも貴重な作品であることや東海大学と舟越の関係などについて説明しました。

また記念館では、チャレンジセンター・ユニークプロジェクトの「Egyptian Project」の学生が本学の所蔵する「古代エジプト及び中近東コレクション」展の展示解説を担当したほか、文学部アジア文明学科の山花京子准教授による特別講演「東海大学の所蔵文化財活用事例―古代エジプトパピルス文書修復保存プロジェクト」も行われました。

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